メエメエ博士の映画レビューブログ

初心者の映画感想ブログ、ここにあります(ネタバレが多いです)

メエメエ博士のエィガレビューブログ

【満点】勝手に震えてろ 俺を振った女全員これみろ 感想

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2018/01/09 シアタス調布

100点
100点
100点でございます!!!!
このブログ始まって以降では、『レナードの朝』以来の2度目の満点です。

最強恋愛映画ですね。
現代版タクシードライバーと思える孤独描写からの爆発っぷりでした!

このあと良さは言うけどさ
17年3人の女性に3度ずつデート行って振られている僕からすると
今までに俺を振った女全員観ろや!
それだけは声を大にして言いたい。

感想

どんな良さで構築されて満点を生み出しているのか考えると、満点の理由が見えてくる。

まずは誰にでも襲いかかってくる孤独感演出が最高です。

躁鬱ってみんなあるじゃん?テンション高い時と低い時のバイオリズム。

で、低い時にふと我に帰ってしまうわけだ。あぁ孤独だと。俺には何もないと。

その描き分けが素晴らしい。ここまで明暗くっきり丁寧にしてもらえると、現代人全員に分かりやすく入ってきちゃう。

そして人間の生き方を演じ分けれる松岡茉優の凄さ。躁鬱でまるっきり違う人間を演技とは思えない実在感で見せちゃうから…もう観ていて辛い。

共感性羞恥持ちの僕は映画館を飛び出したくなりました。目の前で本当に生きている主人公の孤独が分かるんだよ。

そこから始まる爆発と収め方。

現代人にとって超新星並みの爆発よ。
トラビスの爆発が憧れの爆発だとしたら、こっちは僕にもできそうな爆発っぷり。

共感度MAXの孤独から、手が届きそうな爽快な爆発。そして納得のいく収束。

これははんぱねぇよ。ばねぇよ。

 

映画史上に残る等身大の恋愛対象外男

そしてこの映画の最大のポイントはイチと二ですね。

主人公を取り巻く2人の男イチと二。

主人公が学生時代に惚れて、以来10年間会ってねぇのに心の中で考え続けている王子様イケメンのイチ。冴えない企業で経理として働いてる主人公を好きになってしまった、同社の営業マンの二。

イチの良さはあれだけ主人公の心の中では最高だったのに、いざ会ってみると少し理想と違っていて、そのヒビが大きくなり最終的には「クソ自己中王子」との烙印を押されてしまう。ありがとう脚本家。これこそが求めていた映画や。

イチは正直悪い部分無い。主人公内で崩れ落ちるキーとなる部分もしょうがないところだし、いくら主人公内でショックでも客観的に見たら罪はない。だからこそ良い。

お前らが思っている理想像の男も、主観で作り上げた虚像であって、少し違うなって思った瞬間崩れ落ちるんや。それぐらい人間に大差ない。

女よ。
お前らが求めている理想像は居ないんやで。

分かってるっていいつつ、目の前のお前に尻尾振ってくれる男はどうしてもショボく見えて敬遠しちゃうんだよな

なぜなら恋愛対象と言う名の理想像が確固たる形で自らに存在しているからな!!

 

そして二。めっちゃダサい。めっちゃ良い人なんだけどダサい。これを観て僕は反省しました。

振られ続けて以降フィクション観ていて、こいつヒロインとうまくいかないなぁってやつを見るたびに反省しちゃう。
やっぱりそういうステレオタイプな良い人だけど恋愛対象じゃないってあるな

自分がそう言われて振られた時には「なんやねんその考え!だったら最初から振れよ!来んなよデートに!!!」って思ってたけど、今作観るとそうは言えんわ。

わかる。あいつをバッサリ切り捨てるのは出来ない。なぜなら自分が悪者になっちゃうから。相手には「魅力がない」ということ以外罪がないから。

告白されたり迫られたりした時になって初めて、それが断られるだけの原罪となるわけだ。あぁ納得。

でもね、この映画はね
別にネタバレでもなんでもないけど、教えてくれるわけよー。

「目の前の尻尾振ってくれる、お前を好いてくれるダセェ良い人に振り向くのも良いんだぞ」って。

誰でも思い当たる節がある(日常的に映画観る人達には特に)孤独感をこれでもかって植えつけてくれる。クライマックスで観客の中で育ちきったその孤独感への特効薬として「目の前のアイツに自分をぶちまけて 受け入れ 愛せよ」って提示してくれる。

まとめ

あーあ  主人公みたいな利口な女がこの世に2割ぐらい増えたらなぁ。

この映画は史上最高のプロパガンダ映画です。ありがとう。

私はこの映画を世界中の女性に観てもらいたい。

そして少しは学んでくれ。
自分が絶滅するべきクソだと。

そして変わってくれよ。人間として正しい方向に。目の前の自分を愛してくれる人を愛せよ。おい!!!おい。

採点 100点

 

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閉塞感に塗れている鬱屈した陰キャもこれ観たほうが良い。
なぜなら僕は今生きる希望に満ちているから。

【ネタバレあり感想】キングスマン:ゴールデンサークル 前作ファンに全振り映画

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『キングスマン:ゴールデンサークル』2018/01/05 シアタス調布

居住地域で最も近くに急にできたシアタス調布。イオン系列で割引弱いから行く気になれなかったが、この三連休で映画館行けなさそうなので初会社終わりに初シアタス調布。そしておまけの初4DX。

あらすじ

英秘密スパイ組織キングスマンの一流エージェントへ成長したエグジー。しかし謎の組織ゴールデンサークルに攻撃され、主人公エグジーと教官のマーリン以外全員死亡。またもやキングスマンは消滅の危機に瀕する。
そこで助けを求めたのはアメリカのスパイ組織ステイツマン。キングスマンの古き良き英国紳士な立ち振る舞いとは真逆の、西部劇時代を思い出させるアメリカンな凄腕スパイ野郎たちである。
そこにいたのは何とハリーであった。前回眼球を撃たれたのにもかかわらず、ステイツマンの最新技術によって蘇生されていたのだ。しかし、副作用でキングスマンだった頃の記憶はゼロ。ハリーの記憶をどう戻そうか模索している中、闇組織ゴールデンサークルは世界を巻き込む計画を密かに推し進めていた。

感想

前作ファンは泣いちゃう

前作でハリーが死にエグジーがキングスマンになり仇を討っても、どこか心のモヤモヤが残っていたコリンファース好きのあなた。今作観たら泣いちゃうよ〜
記憶が戻ってからもしばらくは全く本領発揮してくれないハリー。ずっとよぼよぼのおじさんみたいな立ち振る舞い。それがある人の自己犠牲により完全復活を果たすんだけど、ここまで抑えられてきた分もう泣いちゃう。

長い前フリからの共闘

言わば前作も前フリだったなと、今作観ると思っちゃう。今作の一番のカタルシスはただひたすらハリーとエグジーの共闘

前作から観ていると2人が共に闘っている姿を見て絶頂を迎えてしまう。エグジー父からハリーとエグジーを繋ぐ輪廻が、ようやくここで帰結したと。

前作でも一切見せてくれなかった共闘だけど、今作もずっと無し。戦線には参加するハリーだが、直接戦うシーンはおあずけが続く。

そこまで抑えてハイ共闘どうぞではなく、復活と共闘の間に1シーン挟まるのよ。地雷周辺のやつね。これずるいわ。これ自体が秀でているわけじゃないけど、その直前の飛行機内でのスーツ姿観ちゃうとね。あの展開は燃え上がるもの、あります!!

そしてそこから始まる、キングスマンを代表するあの武器を振り回しての共闘。もうね、余は満足じゃ。あざます!

それ以外は弱い2時間20分

共闘の面白み以外はそんな観るべきところはありません。なので前作からの前フリを味わってる人じゃないと面白くないパターンの続編です。ストーリーの縦軸が弱すぎる。映画の始まりから終わりまでを引っ張る勧善退悪の推進部分がつまんねぇ。

やっぱり敵が弱いのは面白くない。前作なら直接的な戦闘力が無くて血を見れないヴァレンタイン。でもしっかりハリーは仕留めてキングスマントップを抱き込んで、敵軍も多くて強えなぁってなるから、一気に逆転するあの名シーンが花開く。

今作は強いぞー強いぞーって見せといて、敵に近づけば近づくほど迫力が無くなっていく。この映画の進み具合と反比例する迫力は、ストーリーにおいて欠点でしょう。
期待していたチャニングテイタムはチョイ役だし。共闘一点以外の盛り上がり要素が少ないのはマジで残念。

まぁちょいちょいイギリス人がすきそうなエルトンジョンとか、ウイスキーの違いで見せるお国柄とか、英米文化関係に詳しい人は面白いやつある。でも低脳の僕にはそれが映画の面白さにつながっているとは思えなかった。

 

まとめ

面白いよ!本当に楽しんだ。最後の鏡の前でのシーンは涙が出てしまいましたわ。続編やステイツマンのスピンオフが計画されているとかで、まぁ観に行くでしょう。

採点 79点 (1観てなきゃ35点)

 

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おまけ
4DXはクソやね。映画の面白さ削ぐわ。集中させてくれなくて、マイナスしかないわ。一生2Dで良いです。2Dで後日改めて観に行きます。

【感想】コードネームU.N.C.L.E. ツンデレ要素満載の模範的バディムービー

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2017/01/03 鑑賞

あらすじ

元アメリカ軍だが小金稼ぎにやった物取りで才能を開花させ、美術品窃盗で捕まるもその才能によりCIAに引き抜かれたナポレオンソロ。ただめっちゃプレイボーイですぐ女を口説く軽薄な男。史上最年少KGBの最強戦死だが、心に闇を抱えすぐキレる精神不安定者のイリヤクリアキン。
今回は対ドイツ犯罪のためCIAとKGBのトップスパイが手を組まされることに。全く正反対だが、お互い切れ者のスーパースパイ。そんな2人でどうなるのか…

感想

模範的バディムービー

第二次世界大戦終わりのドイツという時代設定を存分に活かしながら、正反対の2人が自由に動き回るバディムービーって印象でした。

ソロは有能でなんでも見抜くけど、すぐ女に手を出して真面目さのかけらもない。クリアキンは最強だけど、人間性に問題があり子供のように自分をコントロール出来ない。

全く違う2人が、時には同じ時には違うアプローチで目標に迫り、なんにせよ張り合う。そこが面白い。

この時代だから盗聴するにもフェンス切るにも国の技術力の差が出て、やり方が全く違う。ゆえにマウンティングの材料に事欠かず、ずっと張り合ってる。

でもバディとしての信頼をだんだん構築していく。お互い実力があるんだけど1人でピンチに陥る。そこで助けてくれるのは、助けられるほどの実力を持つバディ。お互いの腕前を分かっているからこそ、ピンチに耐えて待ってることを確信して助けに行く。

このツンデレ要素満載の分かりやすいバディムービーを、ガイリッチーのかっちょいい音楽でコーティングして提示されちゃうから気持ちよく楽しめる

派手な登場人物で展開は地味

しかも展開は地味なのよ。これがいい。
ぶっ飛んでるけど人間味がある2人が、スパイ映画としては落ち着いた展開を進んでいくため、好感が持てるのが今作。

クライマックスも直接ドンパッチやり合うわけじゃ無く、相手の動きと状況を読みきってスマートに決着をつける。

映画全体を覆うスマートさがとっても好きな一作です。

まとめ

次回作も製作中とのことで、今後シリーズとして続いて行くだろうチームアンクルの一作目。ぜひご鑑賞ください

採点75点

【感想】キングスマン 10年代後半スパイ映画代表

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2018/01/03 鑑賞

今週末から続編ゴールデンサークルが公開のキングスマン1作目を復習。
おそらく今後もシリーズ化され、名スパイ映画シリーズとなるでしょう。

あらすじ

国家にも軍隊にも属さない完全独立平和維持スパイ組織キングスマン。主人公のエグジーは適当に生きる無職の若者だったが、キングスマンのハリーと出会う。エグジーの父はキングスマンだったがハリーを助け戦死していた。エグジーは父譲りの才能を隠し持っていた。それを見抜いたハリーは次期キングスマンの試験を受けさせる。エグジーは持ち前の優しさと機転で最終試験まで残るが、愛犬を撃てず落選する。
一方ハリーは世界中の人間を凶暴化す させる作戦を阻止するため、実業家のヴァレンタインを追う。

感想

優雅さとユーモアのバランス

これまでの古き良きスパイ像を踏襲しつつ、現代的なデジタル演出とユーモラスな悪役が共存する現代スパイ映画の金字塔。
プロットも現代的で、ハリーのエンドシーンなんてあんなキレッキレのアクションやった後あの終わり方だからね。潔さが際立って、古い野暮ったさとは対極のスタイリッシュさを感じさせてくれる。

あとはなんと言ってもクライマックスの大量死シンフォニー。あれだけグロい死に方が大量に起こっているにもかかわらず、全くそれを感じさせない優雅さ。

劇中で一度同じ死に方を見せてくれる。その際はリアルでグロい衝撃をそのまま伝えて、監視カメラ映像としても再度味わわせる。インパクトの強い見せ方だから観客の脳内に残ってるだろう。

あの死に方のリアルをわかっているからこそ、クライマックスの優雅な演出に笑いすら込み上げてくる。面白くなっちゃう。

「何だこの映像は。
何が起こっているのか。」

映画全体が上品な舞台で行われているからこそ、あの方法とインパクトと優美な演出のチグハグ感を受けいれて、おかしな方向のカタルシスへと繋がる。スパイ映画史に残る大量虐殺シーンでしょう。

スパイ映画の伝統を昇華

スパイ映画言うたら紳士の気品とハイテク機器。

どんな時にもかっけぇジャケット着て、スマートな振る舞いで余裕のある行動。そしてスパイ活動を支える日常品に紛れるハイテク機器。紳士の嗜みである各種ファッションや持ち物がピンチの時に大活躍する。

そんなスパイ映画の面白みを構築する必須ポイントをしっかりと抑えてくれるのがこの映画。

例えば戦闘の決着のつけ方。その場にあるものではなく、しっかりと仕込んでいたスパイグッズを活躍させてくれる。

スパイ自身の実力で勝つのも良いけど、それじゃあなんか夢がない。ただ戦闘マシーンとして強いだけじゃんってなる。

そうじゃなく主人公は新人で、安全装置は忘れたり普通にピンチになったりする。そこで助けてくれるのがキングスマンというバックボーン。

もちろん主人公はポンコツじゃなく才能溢れる選ばれし人間だ。だけど、ピンチで道具を生かしていくのはスパイ映画としてアガる展開。しっかり面白い。

今作は伝統の踏襲だけでなく、現代のテンポの良さって長所も持ち合わせている。主人公がジェームスボンドなら確実に女口説いてる。特に最後までパートナーの、キングスマン同期であるロキシー。最初から最後までいい感じだけど、恋愛は不必要な要素として全く入れてこない。その分止まらず中だるみせずテンポ良く駆け抜ける。その姿勢がとても好きです。

まとめ

舞台の説明から入隊、師匠の活動、悪役のスケールの大きさ、阻止。第1作として要素たっぷりなのに飽きない。どこをどう取っても、現代スパイ映画を代表する一作でしょう。
続編ゴールデンサークルも楽しみになってきました。

採点 80点

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【感想】ワイルドスピード アイスブレイク 新章突入

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2017/01/01 鑑賞

ワイスピシリーズは大好きで「作品単体ならユーロミッション」「シリーズの終着点としてのスカイミッション」は娯楽映画の最高到達点だと思ってます。

なのに鑑賞が遅れたのは先に観た友人から「もうワイスピは終わった。ヴィンディーゼルじゃなくてジェイソンステイサムの映画になった」との酷評を受けて劇場スルーしちゃいました。

Amazonビデオ100円レンタルにあったのでこの度鑑賞

あらすじ

今作の悪党は最強ハッカーのサイファーさん。息子をサイファーに拉致され、ドミニクはサイファーに協力せざるを得なくなる。

ドミニクに裏切られたファミリーは何か理由があると信じつつも、サイファーの野望を阻止するためドミニクを追う。しかしあのドミニクがターゲット。ファミリーが結集してもドミニクに逃げられてしまう。

そんななかロシアの軍事基地に駐留してある潜水艦を盗むという情報が流れファミリーは急行するが、一足先にドミニクが到着していた。

感想

やっぱりかっこいいのドミニクやん!

たしかにドミニクが敵側の時間は長い。ドミニクがイヤイヤ何かをやっている場面が続く。
ただそこで押さえつけられた気持ちがラスト爆発する展開はありでしょう。
活躍する時間は短くても、鑑賞後残るのはドミニク!

息子の前だとすぐ泣いちゃうあたりも感情移入しやすい。あと、問題解決する原動力はドミニクの人脈ってのも良い。ドミニクの人柄が良すぎて、協力するのも納得です!


今シリーズの最も大事なファミリー感

今作は展開上築きあげたファミリー感がぶっ壊された印象をどうしても受けてしまう。
特にここまでの最強の敵だったデッカードがファミリーに入っちゃうわけで。そりゃファミリーの連帯感を素直に感じられないのは仕方ないけど、なんか消化不良感を漂わせたまま映画は進みます。

ですが、ラストにドミニクが大ピンチに陥った時のみんなの動きでこの映画を許しました。まともに話してないのにあの陣形を見せられちゃうと、ワイスピシリーズで最も大切なファミリー感をやっと感じられて万事OK! 許します

あとやっぱりこの映画シリーズは、過去の敵は今日の仲間 パターンが熱い。デッカードのドミニク息子への表情はずるいわ。あれでみんなあいつがハン殺したの忘れてるでしょ!めっちゃ悪いやつだからね。そんな奴のあの顔はずるい。そりゃ盛り上がるわ。

まとめ

あのポールウォーカーの死を完璧に昇華させたスカイミッション後、新たなパターンでワイスピを作るとして良作でしょう。
車の洪水はディザスタームービーかっ!って突っ込みたくなるほどの、他じゃ観られない映像。そういう部分でもやっぱり現在の娯楽映画最高峰シリーズであることは間違いないと思わされた1作でした。

採点 79点

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【ネタバレ感想】スターウォーズ8最後のジェダイ 長さを感じるつまんなさ

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2018/01/01  ムービックス宇都宮

毎年恒例元日映画鑑賞。今年はスターウォーズ8です。前日にスターウォーズ7を観まして、万全を期してのチャレンジ。私は全くスターウォーズファンではありませんが、義務感で観に行っております。ファンではないということを忖度して(使い方あってんのかな?)読んでいただきたいです。

あらすじ

前作終わり、ルークにたどり着いたレイ。一方そのころレジスタンス御一行はファーストオーダーに攻撃されかけたが、ポーの作戦により多くの犠牲を払いつつハイパースペース逃れる。しかしハイパースペースですらファーストオーダーは追って来たため、逃げ場の無い状況に追い込まれる。刻一刻と燃料切れが近づき、死を待つことしかできないレジスタンスであった。

ネタバレ感想

長さを感じさせるつまんなさ

スターウォーズってファンが数・濃度共に多いから、全くファンじゃない無知な人間がフラットに感じたまま言っていいのかな…って不安になります。だって映画評価の最も信用たるビックデータであるフィルマークスでも4.0だし。

でも正直僕はつまらんかったです。中盤のフィンとローズのくだり要らないと思うんだけど。というかローズ要るか?後半のフィン自爆特攻からのローズやめてよタックル必要か?

2人で追跡装置のスイッチを切るつまらねぇ作戦の決着が、誰だか分からん信用に値しないはぐれ者の裏切りだからね。盛り上がらねぇ。

代わり映えのしない画

映画始まって掴みはすごく良くて、一気に引き込まれた。その後はレジスタンスシーンがほぼほぼ戦艦内だとは思わなかったわ。飽きちゃう。戦艦内でのやり取りつまんなくて飽きちゃうわ。レジスタンス内のゴタゴタ面白かったですか?何やってんねん…って一歩引いちゃった。

細かな展開がそれぞれ何しとんねん!ってものばかりだからなぁ。その積み重ねじゃ大きなカタルシスに手は届かないよ。

僕が悪い

結局レジスタンス側の話の進みが少ないから僕は好みじゃなかったんでしょう。前作なら4みたいに大きな作戦に成功してるから、共闘して犠牲を出しながら巨人に勝つ勧善退悪のシンプルな面白さを、ど迫力お金かけたSFで楽しめた。今作はジェダイ動向がメインになってレジスタンス動向は時間潰しみたいになって口に合わなかったのでしょう。

まとめ

三部作の真ん中って中途半端で一番つまんなくなるのはしょうがないやつ。

ジェダイに興味が無い僕が悪い

採点40点

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【手抜感想】スターウォーズ7 フォースの覚醒 遅ればせながら

あけましておめでとうとございます。

今年も思ったまま感じたままの駄文をぶつけていくので、ぜひぜひお付き合いください。

 

まったくファンでは無いですが、義務感で1〜6とローグワンは観ました。ですがスターウォーズってだけで観たくないなと斜に構えて7は劇場スルー。

「年末年始観たい映画やってないなぁ。しょうがないから8観るか」と8を観るために帰省中の列車内で鑑賞。

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2017/12/31鑑賞

あらすじ

歴史は繰り返される。
4みたいなスタートから4みたいなゴールに向かって猛ダッシュ。な映画。

感想

ローグワンよりは好きです

なぜなら全編通してずっとそこそこ面白いから。なんせテンポが良い。ちょっと話したらすぐ戦闘シーンが差し込まれて、会議とか物思いにふけるシーンはすげー短い。なので中盤終わりぐらいまで飽きずに楽しめました。

その戦闘量に飽きたのもあってクライマックスの盛り上がらなさったらない。ローグワンはクライマックスに向けて加速度的に面白くなっていくのに。

全部が全部過去の焼き直しだと辛い部分がある。中盤までは過去オマージュでもファンはニヤニヤして許されるけど、映画終わるよーって段階まで来て観たことある展開はもうお腹いっぱい。違う味にしてーって言いたくなる。

拭いきれない「誰やねん」感

登場人物たちに愛着が湧かなすぎて、大多数の感想として「BB8かわいい」しか出てこない理由が分かる。レジスタンス1のパイロット誰やねん。最初と最後だけやりやがって。壊し方も微妙に盛り上がらないちょこまかした分かりづらさ。

そりゃリブート一作目だから仕方ねぇんだけど、フィンもレイもカイロレンも誰やねん感をぬぐいきれない。

展開にノレるほどは、感情移入できない作りでした。クライマックス以外つまらないローグワンの方がまだ感情移入出来ましたよね。どんな差なんだろう。ただひたすらの主観なんでしょうか。分かりません。

 

まとめ

普通に普通の映画
普通に面白いっちゃ面白いSF
完全に完結してる名作の次作るのって難しいと考えると妥当ですよね。
ファンの方にはどうか分からないけど、僕は最低限ローグワンより好きです。

そう考えると4って面白かったですね。

採点 60点

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【感想】ハクソー・リッジ 戦争映画の主役じゃない衛生兵の輝かせ方

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2017/12/30 渋谷アップリンク

今年も1年間お世話になりました。

観たかったのに見逃していたので、「アップリンクの見逃した映画特集2017」で鑑賞してきました。初渋谷アップリンクでテンション上がっております。

あらすじ

第二次世界大戦末期、沖縄前田高地を占領しようとアメリカ軍は攻撃を仕掛ける。しかし日本による徹底的な反撃に遭い、撤退を繰り返すこことなる。

しかし、死屍累々となった戦場にて1人走り回る男がいた。デズモンド・ドス。銃もナイフもグレネードも持たず、敵も味方も関係なく、ただひたすら1つでも多くの命を救おうとする衛生兵。

なぜデズモンドが人の命を救おうとするとか、なぜ何の武器も持たずに戦争に参加しようとするのか。実際に75人の負傷兵を救い、名誉勲章を授与された男の生き様に迫る。

感想

地獄で異端児が輝く姿は泣ける

魅力を挙げるならまず圧倒的リアリティな戦場。

五感に響く戦場描写に圧倒されちゃった。びびって進めない兵士の姿を見て「いやぁ進めないよこりゃ」って同情しちゃう、そのぐらいの地獄。

敵の日本兵は人間の心を持ってない悪魔のように描かれ「これ本当に勝てんのか」って絶望感が大きい。ラストは前田高地をアメリカ軍が占領出来るんだけど、その様子は見せてくれず怪我したデズモンドを運びながら報告される。終始勝ったり相手を倒したりする戦争映画で当たり前のカタルシスはゼロ

そんな絶望感に覆われる戦場で1人何も持たず、やられた味方に駆け寄って手当てして運ぶ唯一の男。主人公デズモンド。味方がうまくいってるときは出番なく、敵に押されると必要になってくる衛生兵という仕事。戦争映画の主役は突撃兵や指揮官や1人で何人も倒すスーパーマン。衛生兵は他の人に「メディック‼」って呼ばれるだけの存在にすぎないことが多い。そんな衛生兵が輝く展開は燃える

「兵士に志願します。でも銃は絶対持ちません。」って頭おかしい扱いされていた主人公が、自分の信念を貫いた結果を示してくる。

味方が撤退してるなか、1人ずつ運び1人ずつ降ろし1人ずつ助ける。そのとき神に「もう1人だけ助けさせてくれ」と祈っている。で必死に1人助けると「もう1人だけ助けさせてくれ」と懇願する。どんなに迫害されても銃を持たないことで信念の強さを感じさせた主人公が、何でも良いから目の前の1人を助けたいと神にすがる。その必死さが伝わってきて、衛生兵の働きにより一層感動しちゃう。


この異端児が生まれるまでの過程描写はテンポ良く分かりやすく良かったです。なんでそんな極端な人間が生まれたのか、尺はそんなに長くないですが両親の経験や幼い頃の体験を元にした宗教観など、納得いく形で提示してくれるので好き。前半パートのアンドリューガーフィールドが純粋無垢そのもので素晴らしかったなぁ。

まとめ

あっぱれメルギブソン!しっかりと面白かった!
助けるシーンの繰り返しでダレるかなと思ったけど耐えきったし。

今年中にみられて良かった1作

皆さま良いお年をお迎えください

採点 86点

 

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【感想】雨の日は会えない、晴れた日は君を想う

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2017/12/24 新文芸座鑑賞

クリスマスイブに一人映画を楽しんできました。
ありがとうございます。

あらすじ

金融マンの主人公デイビス。美人で性格の良い妻が居て、義父が社長の金融会社にコネ就職して今上流階級の暮らしをしています。

そんなある日突然の交通事故で妻を亡くします。なんの感情も出せない主人公。それを見た周囲の人々は「妻を亡くしてショックなんだな」と解釈しますが、主人公の中は今までの何の変わらない心でした。

妻が死んで主人公が何をしたかというと、病院のお菓子の自販機メーカーに、クレームを手紙を出したぐらい。

そんな自分に自分で驚く主人公は、妻を愛してなかったのかとさえ思います。そんな思いの丈すらも自販機メーカーへの手紙に書くようになります。

そのうち自販機メーカーのお客様対応窓口から電話がかかって来ます。しかも事務的な内容ではなく、ひとりの人間として手紙に感動したと。その後何度かやり取りをして、とある形で会うことになりますが…

感想

捕らえきれない自分の心

なんとなく過ぎてしまう日常の中じゃ、自分の心を気づいてるようでそれは表層に浮き出た欲求とか不満そういう形でしか気づいてない。

妻への無関心ってのは一種の表層に過ぎず、言うなればずっと自らの心の機微への無関心だったわけです。

自分に正直に生きよう とかよく言うけど、自分がこうしたいってのに気づいている部分しか普段は考える対象になってない。でも実はもっと奥底で勝手に心は動いているわけで、主人公はそのことに「妻の死」をキッカケに気付かされそれまでの生活をぶっ壊すことに。

そして心を捉えられるようになった結果、妻への想いがやっぱりあったなと。

一番の親友になった少年の「俺はゲイなのか」って問いもそう。少年の豊かな感受性で心の奥の奥にある深層に気づいたら、それが世間にとってあまりよろしくないものだったわけで。それをどうしたら良いのか分からないけど、深層に気づき、本当の意味で正直に生きてる主人公に相談する。僕は良いシーンだらけの今作の中でもめっちゃ好きなとこです。

ジェイクギレンホールの当たり役

今作はもーすと当たり役だと思うよ。ジャケットになってる人混みの中の主人公の画があるけど、これが劇中何回か出てくる。

最初はジャケットみたいに悲しい顔なんだけど、その次出てくるともっと明るくて、その次は音楽聴きながら人混みで踊り狂って周囲と比べて陽側にぶっ飛んでる。印象的なシーン。ジェイクギレンホールの人間性が見えてこない雰囲気によって、同じ人間がこんなに変わっても納得して受け入れられる。

どんだけ主人公が破壊的行為で回復しようが、ジェイクギレンホールの顔のせいで完全に回復したわけじゃなく、どこか物悲しさを漂わせ深みを持してくる

そしてエンドシーンの表情がなんとも言えない満足そうな顔で、ようやく本当に幸せなんじゃないかと観客は安心して劇場を出れられる

この映画はジェイクギレンホールをめちゃめちゃ満喫できる良作です。

 

まとめ

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』との二本立てで観たんですけど、二本立ては感想をすぐ書けないから今後はやめます。めっちゃ好みの映画だったのに消化不良な感想になっちゃいました。不器用な人間なもので…ごめんなさい。また観ます。好きなので。

息子のことも、めっちゃかわいくてガードが固いナオミワッツのことも書きたかったなぁ。映画終わりテンションで

採点 82点



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【感想】プレミアムラッシュ  走行シーンが8割の映画

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2017/12/28 鑑賞

親に聞いた話だと、僕が人生で初めて映画館に行ったのは、草なぎ剛主演の『メッセンジャー』らしい。という関係無い話をしたところで、今回はみんな大好き
ジョゼフ・ゴードン=レヴィットのメッセンジャー作品

あらすじ

NoブレーキNoギア金属フレームの自転車にこだわるNY最強メッセンジャーの主人公ワイリー。ある日中国人から依頼された郵便物を運ぶことになったが、そのせいで警察官たちに追われることに。なぜ追われるのか、そこまでして運ぶ価値があるのか。分からぬまま逃げ続けるが…

 

感想

走行シーンが8割

メッセンジャー映画なので走行シーンが映画のメイン。

今作の最大の特徴は、主人公の抜きん出た自転車テクニック。いや、テクニックというより何にもビビらない強靭なメンタル。止まらないことを信条とし、どんな場面でも自転車で突っ込んでいく。

その上冷静さも兼ね備えているのが面白い。
ピンチになるとアイシールド21みたいに走行ルートの候補がいくつか出てきて、「ここ行ったらあれとぶつかるな」「こっちは車間通れずに潰されるな」って1個づつ候補を潰してギリギリの最適解を見つけ出す。そのときここ行ったらどうなるかを実際に見せてくれて、しっかり事故るのは面白い。

その結果なぜ主人公はあんな事故りそうで事故らないのかをまぁ納得させてくれるから破天荒な走行シーンが面白味を持つんです。

後半は危ないシーンで三つルートの候補が出て、どれを行っても事故るわってシミュレーションした上でしっかり事故るのは名シーン。しょうがない場面もあるなと。事故っているのは主人公のミスとかテクニック不足とかじゃ無いなと思わされる。

総じて走行シーンで最低限のパワーを維持しながら進めてくれるので90分の満足度は担保されてます。くっそつまらんってことにはならないですので安心してください。

 

ストーリーに加点は無いけど減点は多い

ストーリーは観ていてどうでもよくなっちゃうほど重みが無い。引き寄せられない。面白くは無い。

訳の分からんもの同士のゴタゴタに主人公が巻き込まれる型ストーリーなのに、主人公たちが事実にすぐたどり着くのは如何なものか。今回の当事者がヒロインのルームメイトだったりしてすぐ分かっちゃう。

だったら主人公が当事者となる分かりやすいストーリーにして、主人公の意思として何かを運ぶ形式にする。それか
何を何故運んでるか全く分からないって点を徹底させて、運ぶのか否かを焦点にしてくれるとか。

どこを取っても中途半端な話だなぁと思う今作。登場する中国マフィアの立ち位置とか、自転車パトロールの警官とか、活かしそうでそんなに活かさないただ出てきただけ感がして残念だなぁ。

 

まとめ

面白そうでそんなに面白くない一本。
仲間も面白そうでみんな普通の味が薄い人たちでうーん残念。
メッセンジャーの共闘感出すなら出すで、最後もっと活かし方無い?ただ来ただけやん。うーん。

採点 40点

 

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【感想】ザミッション 非情な掟 無駄がゼロ

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2017年12月12日 鑑賞

ガンアクション映画の金字塔として名高いこの作品を初鑑賞

あらすじ

最近何かと物騒な世の中で。香港マフィアのボスも暗殺されかけます。そこで腕の立つ五人がボディーガードとして集められます。それぞれ面識は無い五人だが、一緒にミッションをやってく中で阿吽の呼吸が生まれてくる。それは家族とも組織とも違う、本当の仲間としか言いようが無い唯一の存在。

日々襲撃を退けながらだんだんと敵に近づき、遂には黒幕を見つける。しかし同時にメンバー内で掟破りをしてしまったことが発覚する。

感想

緩急がすごい

80分と短い中なのに、緩急のつけ方が過ごすぎて満足度が半端ない。

緩めのシーンが多いんだけど、生死をかけた場面が圧巻過ぎて、合間のひとときの味わい深さを強く感じられる一作。

みんなが必見言うてた中盤ジャスコシーンは突然始まり緊張感マックスで盛り上がりながら突然終わる。めっちゃかっけぇ。でももっと観たい。もっと計算され尽くされた防衛シーンをもっと堪能したい。

鑑賞後は、エンディングの完璧に決まった感と、あぁもう終わっちゃった…感で心が埋まる

80分とめっちゃ短くて無駄一切なし。
めちゃくちゃカッコよくアガるシーンだけで構成される完璧な80分。

もっと観てぇよ。この五人の活躍ずっと観ていたいと思っちゃう。それだけ高い完成度。


セリフなんて無くてもよい

セリフなくても初めて見る人の人間性とか、初めて見る集団内の位置関係が分かる。
これって映画ならではの表現で、映画である意味が存在する。

これって良い映画の条件でしょう。その観点で考えると最上の映画。

人間が人間の人生を、その場にいるかのごとく観られたら、セリフなんていらないんですよ。って分からしてくれる。

まとめ

この作品のような仲間たちの話をもっと観たい僕にはエグザイル/絆が待っている。こんな楽しみなことぁない。

採点85点

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【感想】ジョン・ウィック チャプター2 まさかの後味

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2017年12月9日 キネカ大森

初めてのキネカ大森おしゃれだったー!
劇場内のおしゃれさ上品さではトップクラスでしょ。

というわけで僕の好きな映画トップ30には入ってるあの名作『ジョン・ウィック』の続編でございやす。期待値爆上がりの中での感想です。

あらすじ

前回の復讐がら5日。とある知人殺し屋がジョン・ウィック宅を訪れる。姉殺しを依頼され一度は断るものの、過去「不可能なミッション」をウィックが成し遂げた際手助けしてもらった借りから行うことに。
無事姉殺しに成功するも、これによりウィックに7億円の懸賞金がかけられ、世界中の殺し屋から狙われることになってしまう。
ジョン・ウィックVS世界の殺し屋という戦争が始まったのであった。

感想

まさかの後味

ジョン・ウィックがこんな終わり方になるなんて全く想像してなかった。
1・2の二本立て上映だったんだけど、大好きな1観て「やっぱジョン・ウィック最高やわ」と思いつつようやく2観られる〜!!ってテンション上がってたのになぁ。

盛り上がりそうで盛り上がらない

めっちゃ盛り上がりそうな舞台は整ってるのに…何でこんなに盛り上がらんのや!

絶対素直に盛り上げる気あれば全然違った毛色になったはず。おーい普通にウィック無双と楽しませてくれーい。執念の元ウィックの華麗なるCARシステムで戦ったら盛り上がるはずやん。ジョン・ウィックの面白さの軸は捉えてるはずなのになかなか悲壮感を感じさせる演出が残念。

前作でジョン・ウィックの周辺として面白さを支えたのが殺し屋業界のプロ意識の高さ。今作ではプロ意識が濃度も範囲も高まった結果、もう笑いの方向にすら誘われちゃう

それがジョン・ウィックの続編に求める映画的面白さに繋がってない残念さ。プロ意識が周辺ではなく舞台そのものになったため、面白さが制限されちゃったのかなぁ。ガチガチの縛りの中で輝くジョン・ウィックではなく、製作陣が縛られちゃった印象ですね。

まとめ

軸は捉えてるんだけどなぁ、面白さの。
1の衝撃が強かったのかなぁ。キアヌリーブス演じるジョン・ウィックの魅力が2作目で通用しなかったらこんな感じなのかなぁ。微妙だったなぁ。

また1は観るだろうけど2はもういいかなぁ。

採点50点

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【感想】バイオハザード・ヴェンデッタ 過去2作よりちゃんと1本の映画

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2017/12/23 鑑賞

バイオハザードのファンってわけじゃないけど3Dアニメ映画版は好きで、全2作も鑑賞済みです。
今作は元々気になってたけど、この間ジョン・ウィック二本立てを観たキネカ大森にて予告編が流れて、レオンの動きが明らかにCARシステムで「ジョン・ウィックと同じやん!」と興奮して観ました。ナイスタイミングでの予告編だよ。キネカ大森のスケジュール決める人ナイス!

あらすじ

今作の敵は武器商人グレンアリアス。新型A-ウイルスを引っさげNY壊滅を目論む。ワクチンの開発に成功したレベッカチェンバースも誘拐され絶体絶命のなか、クリスとレオンの共闘で世界をまた救えるか…

感想

過去2作より映画的

過去2作は面白いシーンや展開はあるんだけど、90分とか1本の映画としてのまとまりに欠けた印象でした。

1作目のディジェネーションは冒頭の20分の空港救出ミッションがめっちゃいい出来なんだけど、その後と分断されてゲームのステージを何個も連続で観てる感じ。
2作目のダムネーションは少し改善されて、後半のリッカー使いとの共闘とかアがる展開もありました。でもまだ前半後半での分断感が否めない印象。

今作は分断感が全くなく、スタートの洋館からラストまでしっかり1本の映画にする意味がある、過去2作より明らかに良作。やっと映画になったなぁ。

シリーズへのリスペクトも

スタートの洋館シーンからシリーズファンを刺激する。明らかに見覚えのある一階エントランスから、食堂と暖炉をしっかり映してファンはワクワク。全世界の初見ユーザーをビビらせた初ゾンビ振り返りシーンも完全再現。

今作のA-ウイルスが4のカルト教団のプラーガに似てるからって理由で、レオンに行き着くのも自然で納得する。そこでレオンが「女に振り回されるのはもうこりごりだ」ってのも良いね。

敵役のグレンアリアス回想シーンでは、1のオープニングムービーみたいなパートナーーの手を引いたら腕しかなかったシーン入れるし。

今作のラスボスは、ダークサイドクロニクルズのラスボスみたいなやつだし。

僕はただ多少ゲームやっただけでファンってわけじゃないけど、原作ゲームシリーズへのリスペクトが節々に感じられて、こういう映画のあり方として正しいなぁと評価に値するわ。

レベッカチェンバースがあんなに可愛くなっちゃって

バイオ1で部屋に入ってきたクリスにスプレーぶっかけてたレベッカが、レベッカ教授としてめちゃくちゃ重要な役どころを与えられる美人に!

そして本作の主人公はクリスレッドフィールド。レベッカとのやり取りは、旧知の仲感が出ててなかなか面白い。

そしてクリスを喰っちゃうかっこよさレオン・S・ケネディ。今作ではCARシステムの戦闘スタイルもさることながら、いちいち登場するタイミングと姿がかっけぇ。
何回バイクでカッコつけんねん!バイクの使い方何パターンあんねん!と突っ込みたくなるかっこよさ。良いです。

映画全体の盛り上がりは微妙

1本の映画としての統一感はあるけど、映画全体の最高到達点が低い。
前作ダムネーションの方が後半のド派手で強大な敵感が出てて好きだなぁ。前作の方が対会社だったから豊富な敵とスケール感があったよね。

今作は相手が弱い。相手が少ない。一番盛り上がるのがクリスレオンvs大量のゾンビっていうクライマックスじゃないとこで残念。予告編超えられなかったパターン。あのシーンはマジで最高だったけどね。飽きさせないようFPS視点も入れて、なかなかの名シーン。

敵のアジトでのステージ数を増やすべきでしたよ。すぐラスボス戦に入っちゃって、もっと警備固めておけや。中ボスもっと配置しておけ。そこらへんがもったいねぇ作品だなぁ。

あとクライマックス近くのリベリオンのガン=カタかって突っ込みたくなるぐらい至近距離で避け合う二人にはちょい萎え。いくらなんでも非現実味のオーバーヒートよ。

まとめ

まぁ全体通して観るなら一番良かったでしょ。シリーズファンならなおさら楽しめそう。次回作もありそうな雰囲気だし、今後も期待ですね。

採点70点

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あなたの1本が観たい

こんにちは メエメエ博士です。

 

「あなたの1本を教えてくれ」とよく人に言います。
映画好きな人であるほど1本に絞るのは難しいですし、じゃあどんなのが好きなの?って問い返されることも多いです。

が、しかし僕が何が好きか、何を見たら鑑賞後満足度が高そうかではなく、目の前のあなたの1本が知りたい!

それがまったく合わないものでぜんぜん構わない。
別に娯楽の趣味が合わなかろうが、いや、映画1本の趣味が合わなかろうが何のマイナスでもない。

それ以上にその人の小さいけれど核心に触れたとある部分を味わえる気がして聞いちゃいます。

 

で、本題は何かというと

あなたの1本を知りたいです。1本ですよ。

人にお勧めしやすいもの~とか、こいつどんなの好きかな~とかはまったく無視して「1本映画のタイトル挙げるとしたら」でお教えください。その質問にあなたは何の映画が出てくるのか。

 

コメント欄に「映画名」だけでいいのでポーンと書いていただけるとうれしいです。

折を見て観ちゃいますんで。

お願いします。ご教授ください。

 

あとずーっとまえにおすすめの午前10時の映画祭作品をお教えいただきましたが、これからやるやつは劇場で見ます。もうやったやつはレンタルでお許しください。

お久しぶりです 近況報告

皆さんお久しぶりです
4月から社会人となり、いい同期に恵まれ大変楽しい日々を過ごしています。

とはいっても、やはり22年間学生としてぐうたらに過ごしていた人間が4月になったから頑張れるかというとそんなこともなく、日々の忙しさに負け、休日の一人の時間は寝て体力回復に勤しむことしか選べませんでした。

学生のままだったら続けられていただろう映画とのふれあいもゼロになり、ここ4ヶ月ほど1本も観てなかったです笑

大学時代の僕からすると良い意味でも悪い意味でも充実した生活を送れていることの証明なのは確かですが。

 

やっと慣れから多少の余裕が出てきたので、ふらっと久しぶりに映画館に行ってみたら「やっぱり映画って面白いんだなぁ」と感じちゃいました。

観て感想を書かないことには耐えられなく携帯のメモ帳に書いてましたが、だったらここに書こうかと。

なので週一ぐらいで映画観る生活を続けられたらいいなという願望のもと、ちょいちょい更新していきます。

 

今後とも社会人となりましたメエメエ博士をよろしくおねがいします!