メエメエ博士の映画レビューブログ

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【ネタバレあらすし感想】地獄の黙示録 道徳の教科書に載せたい

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2020/02/29 109シネマズ川崎にて鑑賞

先日の大脱走に引き続き、観たかったけど3時間にビビって観てこなかった作品が劇場公開。このタイミングで意を決して鑑賞。

初めての109シネマズに行ってみたら、2年連続映画館顧客満足度1位とのこと。設備がキレイだけど、座席があと2度傾いてたらよかった。あと同じ列におじさん一人しかいないのに、隣同士の席に勝手にするのはやめてほしいなぁ。一席空けてほしいね。

 

 

作品情報

 

あらすじ

時はベトナム戦争。ウィラード大尉は軍部に呼び出され極秘任務を言い渡される。同じアメリカ軍所属のカーツ大佐を探し出し抹殺する内容であった。

カーツ大佐は超優秀で期待された結果を常に残してきたが、今回のベトナム戦争で前線に送られた際、暴走し軍部の命令を無視、そのままベトナム奥地に私設部隊を築いていた。

4人の海兵とともに戦場を突き進み、カーツ大佐の歩んだ道のりを追体験する。それは欺瞞と無意味さが充満した地獄の戦場であった。

 

登場人物

  • ベンジャミン・L・ウィラード大尉-マーティン・シーン
    今作の主人公。各サイトではカーツ大佐が主人公とされているのが謎。
  • ウォルター・E・カーツ大佐-マーロン・ブランド
    めちゃ有能やり手で将来を嘱望されていた天才。数々の戦場で功績を収めてきたが、ベトナム戦争では出陣しそのままベトナム奥地で消息を絶つ。以降アメリカ軍の命令を無視し、王国を築く。みんなに神と呼ばせるタイプ。

  • ビル・キルゴア中佐-ロバート・デュヴァル
    戦場であたおかになった空軍大佐。ナパーム弾のにおいとサーフィンが好き。戦場でも海があるとサーフィンしたくなり、弾が飛び交うなか部下に波のチェックをさせる。マイボードを戦場に持っていく。

 

感想

結局何のためか分からないことが分かった

今作もまた、何がなんだか。といった感想となります。でも先日のコクソンとは違って、それこそが真っ当な感想でしょう。

戦争の目的って、一兵士からするとめっちゃ不明瞭。何のためにやっているのか。何のために命懸けなのか。

ベトナム戦争って何が契機か特に分からない。対戦カードすらハッキリしてない。おそらく一般職の上官の中間管理職もよくわかっていないし、戦略を立てる軍司令部も何のためか分かっていない。不明瞭な動機で殺しあっている戦場。

そんな実態をとらえきれない戦場の掴みどころのなさ、「結局なんなんっ?この戦い」って疑問がずっと浮かぶ。秩序も倫理観も何にも固定されてない。何が正しいか誰にも分からない。まさしく「泥沼の戦い」の泥と沼の部分をIMAXで3時間味わう作品

 

戦場=あたまおかしなる環境 という当たり前のはなし

こんなことは想像すると当たり前の話。目の前の人間を殺すことが正義。いつどこから攻撃されて人生が終わるか分からない。そんな非日常に何か月も何年も、いつ終わるかもわからずに居たらあたまおかしなる。

今作は金かけまくって表現した戦場のリアルとともに、戦場によって頭のネジを失ったあたおかな人々が多くでてくる。その合わせ技によってただただ「戦場って想像通り、あたまおかしなるわ。」としか言えなくなってくる。そんな環境行きたくない。そりゃ地獄ですわ。

至極当たり前の話。戦争=悪って教えられている現代の価値観では普通。

でもWW2のアメリカも日本も、対戦相手が悪く正義のための戦争といった論調で、価値観がぜんぜん違った。そう考えると、戦後すぐに戦場のリアルをそのままの方向性で映画にする意味があったんだろう。全部想像だけど。

べらぼうな大金と時間をかけて「戦場ってやばない?直近でやってたベトナム戦争なんだったん?」って言ってくる映画でした。

 

映画史に残る喫煙シーン

主人公のベンジャミン・L・ウィラード大尉がマジでかっこいい。個人的には映画史に残るキャラクターだと思う。演じてるマーティン・シーンを検索しちゃった。

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基本無言で心の声ばかり。で、何をやってるかというと喫煙。その喫煙がかっこいーんだ。すっと火をつけて、すっと吐く。しかも劇中で20本ぐらい吸う。会話シーンと同じぐらい喫煙シーンが出てきて、何回みてもかっこよすぎて画が持つ。

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かっけーからぜひ映像でみてください。IMAXで喫煙シーン見に行く気持ちで。

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年は取ってるけどかっこいいね

 

まとめ

「世界よ、これが戦争だ」ということですね。道徳で観せたほうがいい。戦争ってやらんほうがいいよ。なぜなら戦場ってこんなに地獄なんだよって。

作る価値がある超大作です。別におもしろくはないよ。心のノートにかいてある教材みたいなもん。

採点 60点

 

 

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フランシスフォードコッポラ著