2020.02.15 TSUTAYA発掘良品にて鑑賞
作品情報
- 公開日 1978年9月2日
- 上映時間 91分
- 監督 ジェームズ・マンゴールド
- 主要キャスト ライアン・オニール
- 予告編 古すぎて無し
- 公式サイト 古すぎて無し
あらすじ
強盗犯を逃すプロの主人公ドライバー。今までに逮捕されたこともなく、その道では名の知られた存在。
ある日も無事カジノ強盗犯を逃すことに成功。しかし、とあるベテラン刑事に犯人と睨まれてしまう。
刑事は別の事件で捕まえた強盗犯を泳がし、主人公にドライバーを依頼するように仕向ける。主人公は一度断るものの、結局は依頼を承諾し、その強盗犯を逃すことになるが…
登場人物
- 主人公 ドライバー ライアンオニール
今作は役名が職業名となっており、個人名がまったく出てこないプロフェッショナル映画。主人公も名前がなく、エンドロールでもドライバー役となってる。
ライアンオニールさんはなよなよっとした顔なのに、銃はぶっ放すはすぐ殴るわで、一番落ち着いてるのはハンドル握ってる時。喜怒哀楽出さないけど行動的なプロフェッショナルタイプ。 - 刑事 ブルースダーン
頭キレるベテラン刑事。しかも組織に歯向かう、犯人逮捕のためには手段を選ばない厄介なタイプ。今作では推理が当たっていたが…。後輩に疎まれている。人間味が少なく、あんまり魅力的には思えなかったなぁ。 - 謎の女 イザベル・アジャーニ
賭博師という職業が頭に浮かばなくて、この人はなんなんだと劇中ずっと疑問でした。立ち位置が分からず困惑してたけど、後から考えるとザプレイヤーって役名で、ただドライバーと刑事の関係性をかき混ぜて話を展開させる役。そんな魔性の女感がバッチリ出ていたイザベルアジャーニさん。
感想
ドライビングテクニックとは度胸のこと
主人公はドライビングテクニックだけで飯食ってる。
映画開幕してすぐお約束のカーチェイスなんだけど、今の映画と違ってゆったり感。結構な頻度で引きの画も入れて、実写だなぁって渋い。無駄なBGMなく、エンジン音のみ。しかし、カット割が単調に感じちゃってスピード感が微妙かなぁ。
チェイスをしながらパトカーを減らしていき、ラスト路地に追い込まれた主人公VSパトカー2台との勝負。どんなテクニックが飛び出すか楽しみに観進めると、パトカーに真っ直ぐ突っ込んでいき、ギリギリでパトカーが交わしてクラッシュ。それまで黙っていた同乗者も思わず声を上げるが、主人公は飄々と真っ直ぐ走って逃げるのであった。
そこそこのカーチェイスから、ラストは真っ直ぐGO。度胸勝負こそドライビングテクニック!と教えてくれる映画です。
時速10キロの車鬼ごっこは圧巻
度胸以外にも、ドライビングシーンに見どころあり。
クライマックスの倉庫で開催された「時速10キロのそろりそろり車鬼ごっこ」である。
物が高く積まれ視界が悪い中、各通路にいないか車の鼻を出して探したり、止まってエンジン音を聞いて場所を予想したり。
よくスーパーとかでお母さんとはぐれて、どこいったかなぁって探す感覚を、こんなドライビングプロ映画のクライマックスで味わうとは、、、
時速が低い分、カメラワークも主観映像を入れたり楽しめる作りになっていてとても良かったなぁ。
その後の決着はまたしても度胸なんですけどね…
キャラがよく分からん
90分でキャラ名も出さず、渋々プロフェッショナル感を押し出した結果、主人公と刑事以外のキャラがよくわからない。
立ち位置も人間性もよく分からないまま、なんやかんやで結末。
まぁ盛り上がらなかったなぁ。
まとめ
後のカーチェイスに影響を与えたという意味で傑作良品ということでしょうか。
雰囲気は伝わるものの面白くはない。時代的価値という意味でみよう。
これ観たらベイビードライバーじゃなくdrive 観たくなった
採点 45点