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【感想】マイ・インターン 未知の満点おじさんとの遭遇

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2020/02/23 ネットフリックスで鑑賞

 

 

作品情報

 

あらすじ

 やり手ファッションECサイト社長ジュールズは、2年で会社を大きく成長させ成功を収めている。しかし一人で会社を運営していくことにがキャパオーバーとなっており、毎日分刻みのぎりぎりの生活をおくっていた。

会社の人事部は社会アピールのため、高齢者をインターン生として受け入れることを計画する。そこに応募してきたのはザ紳士の70歳ベンであった。ベンは40年間電話帳の印刷業で働き、奥さんと仲良く暮らしていたが、定年後死別し打ち込めるものを探していた。

ばりばりベンチャー企業では、70歳ベンは浮いた存在。当初は爪弾きにされていたが、持ち前の紳士っぷりを発揮し、細かいところに手が届く気配りと仕事ぶりで社内に影響を与えていく。

 

登場人物

  • 女社長ジュールズーアンハサウェイ
    めっちゃやり手の女社長。2年で人気ECサイトに育て上げる。秘訣は社長が直接各工程に足を運び、実際に求めるレベルになるまで指導する。そんな熱意と行動力があるせいで、一人で経営をおこなうには時間が足りず、愛する家族との関係にまで亀裂が走るようになる。人に頼るのも苦手。
  • 完璧超人ベンーロバートデニーロ 
    100点の男。文句のつけようがない。誰に対しても優しく、どんな仕事もこなせる。洞察力も優れ、相手に必要なメッセージを読み取り、やさしい言い方で伝える。スマートフォンすら持っていないため、IT最前線に適応するまで時間がかかると思われたが、秒でPCを使いこなせるようになった。なんだこいつは

 

感想

異星人との交流ものだった

今作は大人ロバートデニーロが全編にわたって良すぎる。歳をとって出た余裕とかいうレベルじゃない。ただの聖人。マイナス点無し。ずるいわー。

常に満点の仕事ぶり、満点の返答、満点の私生活への介入ぶり。本当にずるい。

今作は「満点おじさんって異星人が、イケイケファッションECベンチャー(ZOZOTOWN)に突然入社した場合、ベンチャー社長の前澤友作役アンハサウェイにどんな影響与えるか?」って思考実験映画です。

カテゴリとしてはシンゴジラと一緒。
そのぐらい 実在感が無い。実在感が無いぐらい主人公ロバートデニーロが完璧超人すぎる。非の打ちどころがない。

こんな人間になりたいよ。
カバンはスーパーおしゃビンテージ革製アタッシュケースにしたいけど、メルカリに売ってる?
賃貸だけど、スイッチ一つでネクタイ棚回転する仕組みつけれる?
どんなときもハンカチは持ち歩きたいよ。
全て憧れるわ。

 

推進力も主人公の人間性だけ

結局思考実験の域を出ませんでした。そこを転がしただけ。前澤友作役アンハサウェイの人間性には魅力を感じませんでした。
その他の登場人物もキャラは立ってたけど、今作での人物描写では神満点おじさんがいるので霞んで見えちゃう。

そのせいで、スーパーおじさんが会社組織にどう馴染むかの前半はとても引きがあって良かったけど、後半は前半の余力で走っているぐらい勢いがない。神おじさんの余韻だけをエンジンにしてやっとこさ終わらせた感じ。

後半はおじさんに焦点ではなく、おじさんから化学反応を受けて、女社長がどう変わるかに焦点が置かれてます。

ただ、その大役をこなせるほど前半で女社長が育っていない。今作の弱点です。なので後半つまらない。後半だらだらする。

すべて満点野郎ことロバートデニーロが喰っちゃうから悪い。

 

まとめ

今作はロバートデニーロに丸ごと食べられちゃいました。それを良しとするか、前半しかおもんねぇよとするか。
僕は前半満点、後半15点をつけて終わりにします。

採点 65点