【感想】セトウツミ やはり映画というハードルが
2018/07/20
2週間前ぐらいに初めて知った漫画『セトウツミ』1・2巻の面白さが異常で一気にハマりました。映画・ドラマ版があるらしいので観てみました。
あらすじ
河原で男子高校生2人が話すだけの作品。
バリバリのサッカー部だったが、先輩と揉めて退部したセト。学校で居心地の悪さを感じ、塾に行き勉強に励むだけの日々を過ごしていたウツミ。
ウツミが塾に行くまでの隙間1時間半、河原で2人は暇をつぶす。
感想
やはり映画でただの日常は許されない
日常系って何も起こらないから良い訳だけど、映画にするとそれでは観客が映画館に来る意味が無いということでしょう。
今作は原作の漫画に徹底的に忠実に作ってある。原作でも面白い1・2巻を中心に台詞回しも間も、読んでいて脳内に浮かんで笑っちゃってたあれに近いように再現出来てる。
でも物足りん。僕は相当遅れてDVDだけど、DVD入れて映画観るって姿勢にさせられてこれ観たら、面白いけどなんか足らない。映画って姿勢で観ちゃってそこまで笑えなくなっちゃう。
先々週初めて読んだときは、人に紹介されふらっとアマゾンで電子版買って、楽な姿勢で自分のペースで物語を進めていった。そんな漫画ってフォーマットでの面白さを、忠実に映画に落とし込んでもそんなに面白くないと、この映画は教えてくれやす。
もちろん普通に会話の内容は面白い。今作での脚本=原作であって、そりゃあ面白くて味わい深い。展開もセリフも面白い。
でもこれ以上テンポあげたら漫才になって映画サイズにならないし、テンポを落としたら間延びしちゃって人に見せられる映像じゃない。
『セトウツミ』を映画にするならってお題に優等生な回答を出しているんだけど、そこに限界を感じさせられました。
まとめ
映画終わってアマプラにあったドラマ版を少し観たら、そちらの方が漫画の面白さが残っていた。フォーマットの相性ってあるね。
ダメ実写化作品どれに対しても言えることを言っただけの感想でした。
採点 50点 (なんせ脚本は面白い)