【ネタバレ感想】プロメア 熱さしかない120分
2020.02.11 下北沢トリウッド
グレンラガンは私のバイブルです。中学生のとき爆ハマりして、毎週追って劇場版2作も追って、ムック本も買って、プロスピでグレンラガンキャラの選手で1チーム作ってペナント回したぐらいには好きです。
キルラキルはおすすめされて見ましたが、うんまぁねって感じ。
基本的にアニメをほぼ観ていないので、感度が良くない。人生でハマったアニメはグレンラガンとパトレイバーの2作だけ。
そんな人間が一年近く遅ればせながら劇場で初プロメアした感想です。
作品情報
- 公開日 2019年5月24日
- 上映時間 111分
- 監督 今石洋之
- 主要キャスト 松山ケンイチ/早乙女太一/堺雅人/ケンドーコバヤシ
- 予告編
映画『プロメア』本予告 制作:TRIGGER 5月24日〈金〉全国公開
- 公式サイト
あらすじ
地球では突然変異して火を操るようになった人間「バーニッシュ」が現れ、混沌を極めた。誕生から30年経った今も、危険な残党がマッドバーニッシュとして生き残り、火災を引き起こしていた。
バーニッシュ火災に特化した組織バーニングレスキューは、新任担任ガロを連れ高層ビル火災現場に向かうが、今回の犯人はマッドバーニッシュのトップであるリオであった。
主人公ガロの無鉄砲な戦いによって無事リオを逮捕し、マッドバーニッシュの脅威は過ぎ去ったに思えた…
感想
最上で極上のあちあちを体験できる。
解決策は勢いと意地だけで、ストーリーを見事に描き切った。これだけ宣伝通りの内容なら文句はなかなか出ないでしょう。
テンポの良い編集、アガりまくる音楽チョイス、勢いを武器にしてストーリーを進んでいくには最適な舞台で、求めてるものと見事に合致。
グレンラガンの熱量をバーニッシュの炎に完全に置き換えて、ストーリー的にも視覚的にも熱さ満点で、あぁこれは最適解だなぁと感心。
キャラもカミナに激似な主人公と、ヨーコみたいな勝ち気サポート女性と、ブータみたいなネズミと、ロージェノムみたいな解説と、ロシュウみたいな敵で、ドリルも出てきて、いろんな角度から大興奮!
どっかで観たことあって、そうそうこれこれ!!ってなる展開の連続。求めていた元は取ったなぁ。
120分にまとめる取捨選択は難しい
完全オリジナル映画で120分一本にまとめる場合、取捨選択は難しいし、今作は最大限の回答を出してる。観賞後の満足感は高い。欲しいもの頂いてるから。
でも、欲を言うと、グレンラガンのクライマックスの熱さを超えてない。超えられなかった高い壁。
その理由として考えられるのは、120分内に幅がないところ。
主人公ガロがずっと同じ。なにか学んだり、考えを変えたり、乗り越えたりしない。
もちろん、今まで敵と思っていたマッドバーニッシュは黒幕でなく、ガロにとって意外な人物が敵だったという変化はあるよ。
でもいろんな出来事への主人公の価値観の変化がないわ。ずっと同じ反応。物語の最初と最後で成長が見られない。これは大きな残念ポイント。
あとはもうちょっと他の人の人間味を見たかったなぁ。チームメンバーは現場での役割が違うだけで、ほぼどんな人間か分からない。ちゃんとした会話シーンも少ない。ここまで主人公ガロに絞ったのに、幅が少ないならハズレの人には辛いね。
まとめ
120分完全オリジナル映画として頑張ってる。しかし、劇場版グレンラガン螺旋編の方が好き。さらに時間がある人はグレンラガン全話観よう。損しないよ。
採点 69点