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【ネタバレ感想】TAXI ダイヤモンドミッション はい、つまらない

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2019/01/19 TOHOシネマズ新宿

TAXIシリーズは子供ながらに好きで、唯一好きだった映画シリーズって言ってもいいかも。なのでウキウキしながら足運ぶ。

あらすじ

パリの暴れん坊マロが左遷された先はマルセイユ。マルセイユ市警はまともな人がいないゆるゆるな警察。そこでの日々に悪戦苦闘していた。

そんなある日、ヨーロッパ全土で犯行を犯している宝石強盗団がマルセイユに輸送中のダイヤモンドを盗むとの情報が入る。しかもフェラーリを使った高速運転で警察はきりきり舞い。

主人公マロは所長より聞いた伝説のドライバーダニエルの車を使おうと、甥のエディに会いに行くが…

感想

簡単につまらないって言っちゃダメなんだよ
「一言つまらないって一刀両断するのは簡単だけど、それじゃダメ」みたいな論調あって、僕もそう思うけど今回は言いたい。

つまらない

唯一のプラス評価ポイント

好きなTAXIシリーズをしっかりとストーリー上受け継ぎ、今までの名シーンまで流してくれる粋な展開。

抑えるべき伝説のプジョーもそのまま使って、初めて乗るからオペレーター役に聞きながら最後はニトロで大ジャンプって観たかったやつ〜

シリーズファンが観たかった部分を本当に最低ラインでクリアしている。って点のみプラス評価でしょう。

『TAXI NY』とかいう何にもならない外伝でがっかりした点はクリア。

面白さの根幹総崩れ

今作の最もダメな点は「バディムービーとして成り立ってない」ってところ。

TAXIシリーズといえば、運転がクソ下手でドジばかりの無能で実績を上げてない警官のエミリアンと、スピード狂でドライビングテクが鬼のタクシードライバーのダニエルが組むことに意味がある。

ダニエルのスピードと常人ぷりで犯人を検挙するけど、警官のエミリアンが同乗することでそれが捜査になる。エミリアンが居ることの理由が明確。

今作は左遷された主人公警官が運転も担当。バディ役はダニエルの甥っ子のタクシードライバーであの魔改造プジョーを持っていたってだけ。運転も下手でドジ。

主人公にプジョーを引き渡すまでは必要だよ。でもそれ以降はバディの必要性を全く感じない。

シリーズお馴染みの、主人公のタクシーにたまたま乗った客が結局ゲロ吐くって展開みたいなリアクションを重視し続けるだけ。

もちろん新たに作る意味として、立ち位置を入れ替えたりキャラ設定を変えるのはありだよ。そこまで同じにしろとは言ってない。

でも今作はドラテク主人公警官にプジョーを与えただけの無双映画。相棒要らない。言うなればトランスポーターみたいなこと。ひとりの仕事人を見ている感じ。

映画全編アホすぎてお腹いっぱい

バディのアホさ加減が笑って許させるレベルを超えているのもイライラする。こいつだけがそうならいいけど、主人公以外まともな人間が0人ってのがイライラを加速させる。

シリーズならエミリアンの彼女ペトラって有能がいた。今作みるとそういう落ち着けるまともな存在が必要なんだと痛感する。

もうね、マルセイユ市警が権力機関として体をなしていない。頭おかしいやつの見本市。これで警察かよって信じられず、もう全部どっちらけになってくる。

そんな個性バラバラの弱小組織が最後まとまるカタルシスを狙っているんだけど、最後までかっこよくなく運任せで、個性を活かしたというよりただ失敗しなかったって感じ。

クライマックスもひどい

クライマックスの犯罪食い止めシークエンスもひどい。対戦相手ヘリなんだ。車じゃねぇんだ。
犯罪組織は車で犯行やろうよ。ヘリから船にダイヤを渡すってこの映画じゃご法度やで。

一応ライバル車とカーチェイスあるけど、それも主人公が車でぶっ放すから引き出したって感じ。序盤の負けカーチェイスが一番TAXIしてたわ。

最後プジョーを空飛ばしておけば満足だろ感を感じて萎えました。観れたのは嬉しいけど。

地味に一番許せないのはラストカット。

なんで主人公がランボルギーニ気に入って乗ってるねん。お前は主人公なんだからプジョーに乗れよ。メカニックが修理したプジョーのって、ランボルギーニとブーンじゃねぇよ。それでエンドロール行けないよ。おい。

まとめ

残念。その一言に尽きる。
おれはこんなんが観たかったんじゃない。TAXI4とか観たときに「もうやめたほうがいいよ」って心底思ったけど、今作はさらにもうやめてって感じですね。

採点 25点