【ネタバレ感想】ミッション:インポッシブル/フォールアウト 劇場版ファイト一発
2018/08/07 シアタス調布にて鑑賞
ミッションインポッシブルは僕にとってまぁまぁ思い出深いシリーズ。
特に前作『ローグ・ネイション』はいろいろ思い出される。
夢いっぱいで始めた大学生活がうまくいかないが、夢をあきらめきれず水戸で粘っていた2年半にピリオドを打ち、実家に帰りただひたすら4年で卒業することに舵を切った大学3年生の夏休み。何かしたいなぁって18切符買ってなんとなくで仙台まで一人旅。そこで夜ふらふらと映画館に入って観たのが『ローグ・ネイション』
めちゃめちゃおもしろくて、興奮しながら見知らぬ仙台歩いてホテル帰ったなぁ。
そしてその旅の帰りの電車の中で、とっても大事なものを失うきっかけとなるアプリに出会ってしまうんだよなぁ…
映画と関係ない自分語りが長いです。公開当日は仕事の都合で観られず日曜日に鑑賞してきました。
あらすじ
IMFのエージェントイーサン・ハントと彼のチームは、盗まれた3つのプルトニウムの回収を⽬前にしていた。だが、突如現れた何者かの策略でルーサーの命が危険にさらされ、二者択一の末イーサンハントは仲間を選び、プルトニウムを奪われてしまう。
イーサンとIMFチームは、プルトニウムを再び奪い返し、複数の都市の“同時核爆発を未然に防ぐ新たなミッション”を受ける。しかし今回もCIA首を突っ込み、敏腕エージェントのウォーカーを監視役に同⾏させる。対立しながらもミッションを遂行しようとするが、前作の女スパイであるイルサも介入し任務は難航を極めていく・・・
感想
確実で安定感抜群なシリーズ
今回もしっかりタイトル通り「インポッシブルなミッションに向き合うトム班」よくこうも毎回いろんな形の極限ミッションを作り出すよなぁ。
今作はテクノロジーよりフィジカルで魅せる。ストーリーを前に進めるスパイならではのスーパーハイテク機器。そんなんあるんか!って出すだけで驚かしてくれるMIシリーズの醍醐味。『ゴーストプロトコル』『ローグ・ネイション』では顕著でしたが、今回はほぼ無し。出てくるのは今実際にありそうな機械のハイテク版で、突飛なものはなし。
その分クルーズトムの「頑張ってんなぁ!!」が120%で味わえます。スタントマンを使わず頑張ってる効果があるのかは分かりませんが、クルーズトムは何でか画が持つよね。
分かりやすく言えばこの人ならリポビタンDのCMを2時間できる。 今作はまさに最上のファイト一発を楽しめる140分。「ギリギリの状態で、精神力・根性・機転を使ってトムが歯を食いしばる、全力ダッシュ、周りを良く見る。そして切り抜ける」この映画を一言で言いきっただけやん。そんな感じです。
僕は前作のほうが好き
今作もちろん良かったので好みの問題です。僕はローグ・ネイションのほうが好きだなぁ。
今作は「イーサンハントとその仲間たち」感が強い。悪い言い方をするなら「イーサンハントにおんぶに抱っこ」って見えちゃって・・・それだけ不可能なミッションだったんだけども。
前作とかその前とかは、IMFのイーサンハントチームとしてそれぞれが適材適所で動きながら、実働の部分をイーサンハントがやってのけるって感じ。それこそがプロのチーム感。なのでスーパーマンハントでも無理な部分をハイテク機器や解析などを持ってきたあげてサポートする。サポートの重要性があまり見えない今作。
今作はハントの周りが有能じゃない素人でもうまくいきそうな展開ばかり。素人でもハントへ命を預けられる「絶対的な信頼」さえあればストーリーは成り立ちそう。だから残念。
ルーサーやペイジーである意味が・・・。もちろんその二人だから長年の信頼があって解決するのはわかるけど。
なんだろう、別の言葉にするなら「プロのチーム感」が無いが「ファミリー感」はあふれる映画でした。
シリーズ総決算の1作となる
今後もシリーズは続くと思うが、今作はここまでの6作の総決算でしょう。
すべての登場人物やしがらみを上手に清算した。イーサンハント周辺の人々がまとまっていくファミリー感が強く、どこかワイスピのようにも感じる。
次回作はフラットでさらに何でもできるような状態になってます。今から楽しみですねー
まとめ
「そんなのアリかよ」をアリなんですって納得させるクルーズトムの説得力。それを最大限に生かすストーリー・演出・役どころって考えると代表作であり続けるだろうなぁ。やっぱり面白いわ。
個人的には前作のほうが「他のメンバーの特色」と「ハイテク機器が話を進める部分」があって好きでした。あとヘリシーン長くてダレた
でもやっぱりハズレない。公開されたら問答無用で見て良いシリーズでした。
採点 82点