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【感想】イップマン3 継承 1番落ち着いたイップマン

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2018/07/17

あらすじ

イップマンは香港にて門下生を抱え、周囲の武術家にも一目置かれ、愛する妻と息子と充実した日々を送っていた。しかし目下経済成長中の香港。開発の波が押し寄せ、息子達が通っている学校も悪徳地上げ屋に狙われてしまう。イップマンは良心で学校を助けるものの、そのせいでイップマン自身が狙われることに。地上げ屋トップはマイクタイソン。果たしてイップマンはどうなるのか…

感想

今作も強くて辛いイップマン観られます

毎回戦闘であまりピンチにならず敵を倒しちゃう圧倒的強さを持ちながら、社会的に辛い環境に追いやられるイップマン。そんな中でもその強さで乗り切るから、負けないと分かっていても熱くなれる今シリーズ。

今作では今まで以上にイップマン個人が辛い状況。

最序盤からばりばり戦闘シーンだらけで、大立ち回りもこれでもかと見せてくれる。

しかし段々と守るために戦うことから、守るものに寄り添うことを選ぶのです。戦わない選択を選ぶことの重みを感じさせてくれる展開。

そして守るべきものに戦うことを後押しされ、イップマン自身の未来のために戦うクライマックス。

過去作に比べると一番スカッとしないクライマックスではないでしょうか。しかに戦闘の重みという面で満足させてくれます。

序盤からの大乱闘や、急なアサシンとのエレベーターマッチ、中盤のマイクタイソンとの1R限定マッチなど、アクション映画としての面白みも十二分に提供してくれるのでご安心を。

対戦相手が勿体無い

序盤から同じ詠春拳の使い手が仲間として戦ってくれる張天志。しかし詠春拳界でのイップマンの存在が大きすぎるため、いくら活躍しても自分は月見草。その鬱屈が爆発し、最後は立ちはだかってくる。

しかしこいつそこまで人間らしさが見えない。武道バカなのは分かるが、もともとそこまでイップマンを慕っているわけではないし、葛藤が大きくあるのかもしっかり描いてくれない。

爆発に向かうまでの段階をあまり描いてくれないので、クライマックスの対戦相手としては微妙でしたね。あまり相手として燃えない。

まとめ

正直今作はマイクタイソンの贅沢な使い方も含めて全体的にアクションのカタルシスが弱いです。ストーリーも分断されている気がして。その分家族周りに魅力を割り振ってるんだけど、少し残念かなぁ。

そう考えると2のラスト、ボクサー相手に蹴りを使うのか否かが異様に燃えたのでそっちの方が好きです。

アクションシーンは保証します。

採点 68点

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