【感想】ダンケルク 30万人撤退〜その時の歴史は動いた〜
2018/01/13 下高井戸シネマ
クリストファーノーランの最新作を相当遅ればせながら鑑賞
私の中でノーラン言うたら、私に映画の楽しさを教えてくれた『インターステラー』で、以降こいつさんのは無条件で見ないといけないと思っております。
あらすじ
第二次世界大戦にて、ドイツの圧倒的力の前に英仏連合軍はダンケルクに押し込まれていた。そこからドーバー海峡を渡りイギリス本土に逃げられなければドイツ軍に殺される危機的状況。そんなダンケルクには30万人の兵士が。果たしてそんな人数を逃せられるのか…
感想
緊迫感や没入感が凄く伝わってきて凄いけど面白くない、ただひたすらの地獄を見せられた時どうすれば良いのか。
この映画をどう評価するのかによって、映画を観るときのその人の持つ評価軸の多様さがバレる気がする。
娯楽映画というより、「ダンケルクからの30万人撤退〜その時の歴史は動いた〜」って最高品質再現ドラマを観ているような。事実かもしれんけど、モキュメンタリー観させられた感じ。
実際の雰囲気や危機感を徹底的再現して、史実を映画というメディアで伝える。って評価軸もってるなら100点でしょ。
それも映画に求める一部分だよねって場合ね。そういう映画も映画の面白味だよねって人。
でも娯楽映画ではないよね。
コメディとかアクションとか狭義の「笑い・爽快」的な意味での娯楽映画ではなく、感動も気持ち悪さも謎も低完成度も全て含めた意味。金払って映画館に観に行ってなんかしら得てこれる。
もうダンケルクって映画は学校の授業で観るような教材映画みたいになってる気がしちゃってね。
めっちゃ良くできてるけど気は滅入るし面白くねぇし。だから映画の質に関して文句言えないのに、特にプラスもない。良くできた教材映画としか言えんわ。
僕はその評価軸で映画を受け入れられないから1ミリも楽しめなかった。
だってずっと地獄だぜ。
日常生活が地獄だ言って、そこからの逃避のために金払って映画観に来てるのに。地獄からの逃避のために没入した場所が地獄なんだもん。
「観に行くのがお前が悪い」って言われるパターンの感想になっちゃったよ。ララランドへの酷評のときみたいになっちゃった。
でも辛かったから仕方ない。開き直りたい。映画館から出たかったからつらくて。
まとめ
インターステラーぐらい娯楽してほしい
採点 30点