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【ネタバレ感想】7つの会議 味が濃いわ

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2019/02/02 新宿バルト9

あらすじ

中堅メーカー・東京建電の営業一課は体育会系ゴリゴリ営業部隊。しかしそんな中、主人公八角は万年係長のぐうたらお荷物社員。

ある日ぐうたら八角を叱った営業課長が左遷させられる。代わりに課長となった原島はそんな八角に疑念を抱く。独自で調査を進めていくと、ある企業の闇が浮かび上がってくる。

感想

マンサイノムラを観るために行きました

観始めてたから気づいたけど昔NHKでやってた!ふらっとつけたらやってて毎週観たわ。東山紀之主演でゲロ吐いてたやつー 本気で忘れてました。今作でもゲロ吐き描写は健在です。原作読んでないけど大事なポイントでしょう。

普段ビジネス作品を観ない僕ですが今作に足を運んだ理由はただ一つ。マンサイノムラの演技が観たい!予告編だと普段ない抑えた真面目な演技が観れそうで、期待して映画館へ。

主人公が前半奇人っぷりしか出さず、狂言ってこんな感じかなーって「ヒャッヒャッヒャッ」って濃い演技ばかりで裏切られた気分に。

しかし後半どんどん裏事情が明らかになり主人公のキレ具合が加速してくると、真面目で抑揚のある画力抜群の演技。これが観たかったのよ。

カッケェ!マジイケメン!映画前に公文の広告がながれて息子娘が出てたけど、一番父が良い顔。キャリアが生んだマンサイノムラの重厚なイケメン具合を味わえました〜

ビジネス作品ってこんな味付け濃いの?

主人公八角は映画内でも奇人変人扱いされているので、突飛な演技で成立する。しかもマンサイノムラ。納得です。

しかし登場人物全員頭おかしいと思えるほどのオーバーアクト。顔プルプル、怒号、目キョロキョロ。会社の廊下でパーソナルな問題をあんな大声で叫ばないよ。誰のターンか分かりやすすぎる攻め受け演技。

普通の組織なら突飛で浮いちゃう主人公の存在が、この映画内だと普通に思えてくるほど、全体の味付けが濃すぎて。せっかくのマンサイノムラが埋もれちゃうよ。

登場人物は普通の会話ができないのかってぐらいキレてたなぁ。だから途中の屋上での冷静な会議にホッとした自分もいました。人間なんだなぁって。

あと演出もテレビ局制作だなぁって感じ。いちいち登場人物名だしたり、すぐ心の声ナレーションでかぶせたり。シークエンスごとにCM入りますの感じで画面暗転させるし。

全てにおいて濃いぃ映画でした。水で薄めてマンサイノムラ味だけ味わいたくなる。

まとめ

八角って奇人を追いながら、組織の悪人不在論理をつまびらかにする本筋は外してない。みんなノルマ・上司・会社のために追い込まれてやってるだけなのはとても伝わってくる。

なのでこれがビジネス映画だって言われたら納得はします。ただ、半沢直樹観てないけどああいう濃い演技だけで映画作るとこんな感じだよね。

テレビドラマは視聴者を食いつかせる必要があるけど、映画はスクリーンの前で無条件に食いついているから、もうちょい消化しやすい味がいいなぁ。

採点 46点