メエメエ博士の映画レビューブログ

初心者の映画感想ブログ、ここにあります(ネタバレが多いです)

メエメエ博士のエィガレビューブログ

【感想】ギルティ 沈黙を味わう90分

f:id:meimeihakase1234:20200202225933j:image

2020.02.02 DVDにて鑑賞

 

 

作品情報

  • 公開日 2018年6月14日
  • 上映時間 85分
  • 監督 グスタフ・モーラー
  • 主要キャスト ヤコブ・セーダーグレン
  • 予告編


映画『THE GUILTY/ギルティ』予告編

  • 公式サイト

guilty-movie.jp


 

 

あらすじ

警察の緊急電話オペレーターの主人公のもとに、話の噛み合わない女性から電話がくる。よくよく聴いてみると、謎の男に車で誘拐されており、娘と電話している設定で警察に通報してきたらしい。

各部署と連携を取りながら、電話だけで彼女を救うことは出来るのか。

 

感想

沈黙が最も重い表現

この映画は下記三つのシーンしかない

  • 考え込んでる沈黙
  • 電話がつながるまでの待ち
  • 電話中

88分と短い映画なのに、一番多い表現が沈黙。黙って考えている主人公を、ただ真摯に写すシーンが映画の大部分を占める。

沈黙は最も重い表現だなぁ。

沈黙に意味がありすぎて、ずっと気が休まらない。休憩ゼロ。めっちゃ準備して映画観始めてください。どっと疲れます。90分未満とは思えない疲労感でヘトヘト。そして120%な満足感。

ワンシチュエーションものの中でも結構な快作ですぞ。

 

想像力バトルのための土俵づくりが上手い

声でしか話が進まないため、沈黙では映画が止まる。しかも毎回電話を切りオペレーター用のヘッドホンを外し、沈黙に入る。完全なターン制で、はっきり緩急が分かれていて安心して楽しめる。

その間に観客も主人公と考えさせられる。キャッチコピーにある「試されるのはあなたの想像力」通り、ここまでの情報を咀嚼し、存分に想像しながら進めていける。これが本作の楽しみ方。

ストーリーはネタバレ厳禁。絶対に気をつけて。想像力勝負を全力で挑むが吉です。

 

まとめ

めっちゃ良質なワンシチュエーション90分映画です。『オンザハイウェイ』『リミット』以上に重みがあって、僕は一番好きです。

 

採点 82点

【ネタバレ感想】バッドボーイズフォーライフ 復刻プロジェクト成功!

f:id:meimeihakase1234:20200202171559j:image

2020.02.01 フォーラム福島にて鑑賞


過去二作は観たことはあるけど、大味マイケルベイど真ん中映画ぐらいの記憶しかありません。

2を観たときに、金があってド派手爆発が盛り沢山だけど、それだけで映画は面白くはならないんだと学びました

2003年以来17年振りに急な続編に大して期待せず鑑賞。

 

 

作品情報

  • 公開日 2020年1月31日
  • 上映時間 124分
  • 監督  アディルエルアルビ / ビラルファラー
  • 主要キャスト ウィル・スミス / マーティン・ローレンス
  • 予告編


ウィル・スミス&美女のキレキレアクション!『バッドボーイズ フォー・ライフ』本編映像

  • 公式サイト

https://www.badboys-movie.jp/


 

 

あらすじ

あの二人は2020年になってもロス市警のバットボーイとして、我流のやり方で突き進んでいた。しかし、マーカスは孫の誕生を機に引退を志願。マイクは認めず、二人の行く末を話し合っていた。

今回の悪役は、謎のメキシコお母さん。マイクの周辺人物を息子を使って殺して行く。そしてマイク自身も銃撃され、ダメージを負ってしまう。

そんな状況でもなお、マーカスは引退を撤回しないが、渋々マイクについて行きバットボーイズのやり方で捜査を進めて行く。

 

感想

丁寧にバッドボーイズを作りました

マイケルベイ先輩の作品を、後輩が崩さないように丁寧になぞって整えて作ったバットボーイズ でしたね。

マイケルベイが作ってないなって伝わる。そして他の人が作った意味がある良作になってます。

バッドボーイズといえば、

  • 無理くりなやり方
  • うるせぇマーカス
  • ド派手な展開となんやかんやの解決

ですが、用法用量全てちゃんと守ってます。

 

進化したバッドボーイズ手法

今回はバッドボーイズ二人だけでなく、新組織AMMOと捜査を進めます。AMMOはロス市警に新たに創設された最新捜査手法を取り入れた精鋭チーム。そのため、オールドなバッドボーイズとは毎回ぶつかりって散々な結果に。

しかし、後半はバッドボーイズの突貫なやり口にAMMOも乗り、6人でバッドボーイズ手法を強引に押し進めていく。今までの2人も良いけど、終盤はドンパッチ展開が多岐に渡ってめっちゃ面白かった!

最新ドローンで索敵して、最終的には柱をタックルする捜査手法ってなに!?あとリーダーの床突き上げ攻撃シーンとか写し方含めめっちゃ興奮!!

クライマックスの銃撃戦結構あったのに、全くダレずに楽しめる良作。

 

マーカスってこんなに面白かった?

今作のマーカスは本当に面白い。昔はうるせぇだけだったイメージなのに、今作は邪魔ではなく的確な発言量で映画の味になってる。

観てて浮かんだのは、NHKでやってた千鳥の特番『大吾道』。あのノブのツッコミみたいな存在感。

マイクが柄にもなく真面目1人語りをしたり、終盤映画的な説得に入ると、視聴者が思ってることを横からねじ込んでくる。笑いながらも確かに気になるなぁって点を差し込むから、邪魔とは感じなかった。

そこで他の作品では起こらない新たな展開を生まれて、バッドボーイズフォーライフがただのドンパッチ映画でなくなる。やはりマーカスあってのバッドボーイズだこと。

マーカスが活きてる=バッドボーイズの続編として成功

 

欲しいシーンをちゃんとくれる製作陣

マーカスとマイクを2人で移動させたい→サイドカー付きバイクを登場させたい→知らねぇ敵が愛犬ピットブルを乗せて登場する

みたいなまぁご都合主義と言えば仕方ないけど、でも納得できるように丁寧に作ってて、とても好感持ちました。

最後のフィニッシュワークとか、ピンチでヘリをずらすマーカスとか、チームメイトのキャラの立ち方とか、いいなぁってポイントたくさん!

 

まとめ

大事な加点ポイントを着実に最大限回収した文句無し作品です。

あのバッドボーイズを復刻版として再販するプロジェクトに満点回答を出した製作陣は、プロフェッショナルだなぁと、おじさんになったマイクマーカスを通じて感じられる良作。


採点 80点

 

【ネタバレ感想】ファースト・マン 再現性だけカンストしても面白くない

f:id:meimeihakase1234:20190210173300j:image

2019/02/10 新宿バルト9

あのデイミアンチャゼルの最新作ということで有無を言わさず観に行きました。めっちゃ期待大。

あらすじ

人類の夢「月面着陸」に挑戦したNASAと成功させたニールアームストロングの物語。

ソ連との宇宙開発競争において遅れをとっているアメリカは、月に行くアポロ計画と、そのための宇宙空間ドッキングのジェミニ計画を立ち上げる。

そのパイロット試験に合格したニールアームストロングであったが、その計画は想像を絶する過酷なものであった。

感想

いろんな意味で退屈です。

映画の大きな要素として「体験」がある。今作は「感動、興奮、染みる、味わい深い、面白い、謎解き、予想外」って映画の面白さはありません

テクノロジーが追いついていない時代の宇宙への挑戦っぷりを五感で感じられます。方法としては轟音で。

もういつ壊れてもおかしくない、っていうかスクリーンが崩壊するんじゃないかっていう音響で極限状況に巻き込まれる。

あともう一つ。宇宙に対する人間の小ささも音響で感じられる。ミッションの危険性が伝わる爆音に飲まれて声も出せないシーンからの圧倒的静寂。この繰り返しが映画のメイン。 

特にラストに近づくにつれ、絶対音を立ててはいけません。今作の良さがぎゅっと詰まった静寂です。映画芸術のパワーを全身で感じてください。

今回となりの席が父親と小さい子供二人だったんですが、子供が父親に話しかけちゃう年齢で、パパと途中退出してました。他の映画ならまだしも今作では、その判断が正しいと思います。まぁ声出しちゃうぐらい退屈な内容ってのもありますが…

史実って素材のままでいいん?

上記で言った通り「体験」はすごい。これが映画のパワーや!ってこと。しかしそれ以外の面白味手抜きすぎない?史実ってことならこんなに手を抜いてもいいの?

宇宙への挑戦と宇宙空間の静けさって、実物の再現演出を極限まで巧くしたってこと。実物のパワーを映画にどう落とし込むかに満点回答。その凄みあります。

しかし、その他の日常とか、劇中の平場がつまんなすぎるわ。

いろんな場面をすーっと繋げて全然盛り上げない。全く時間をかけない。いろんな人に触れず掘り下げず、ただ機械的にイベントを写し、機械的に次へ進めるだけ。退屈でしょ。

主人公は誰とも信頼関係を積み上げない。なので観客も主人公を信頼出来ない。ずっと裏がありそうな感じ。人間味がない。役どころとして機械的。

そんな主人公が最初と最後のみ娘関連で感情を行動に出すとはグッとくるのは分かりますが、2時間半でそれだけだとね。

寡黙で感情を表に出さないアームストロング像にぴったりなライアン・ゴズリングは相変わらず。ぴったりなので文句は言わないけど、僕はこういう演技好きじゃないです。

まとめ

IMAX以降の宇宙映画では『ゼログラビティ』『インターステラー』が二大巨頭だと思います。今作もこれに並ぶかなと期待しましたが、エンターテイメント性で遠く及ばず。はっきり言うと面白さがないです。

映画って再現性だけ満点出してもこんな感じなんだなぁって思い知らせれました。

劇場でまたインターステラー観たいなぁ

採点 50点

【感想】ライ麦畑の反逆児 芸術家が頭おかしい理由

f:id:meimeihakase1234:20190202213848j:image

2019/02/02 新宿シネマカリテ

アップルストアでiPhoneのバッテリー交換を申し込んだら2時間半ほど新宿にスマホなしで居ることに。

スマホなし事前情報なしだと映画のチケット取るのこんなに難しいのね。何やってるかでなく、終わる時間が間に合うかのみで3件回って上映開始1分前にチケットを買って飛び込んだこの作品。

あらすじ

主人公サリンジャーは裕福な家庭に育ちながら抑圧を感じ、家業を継がず物書きになりたいと考える普通の少年。紆余曲折しながら大学文学部に入学し、そこで師匠に出会い物書きへの道を進んでいく。

感想

若者の代弁者の一代記

『ライ麦畑でつかまえて』で知られるサリンジャーの一代記。僕が昔長く付き合った人に「ライ麦は主人公ホールデンがメエメエそのもの。だから読んで」と渡された思い出。ちなみにそのまま別れ読んだことない。でもそのぐらい『ライ麦〜』が若者の精神を投影しているらしい。

劇中も影響を受けた冴えない男が「これは私の作品だ」と頭おかしいファンになってしまっている。陰キャ御用達作品なのかな?

そんな感情移入しやすい名著を生んだ主人公の一代記。とても等身大で、これまた感情入っちゃいました。

等身大の産みの苦しみ

大学の師匠は主人公の作家業への覚悟を試してくる。「書くことに見返りがなくても書き続けるか?そうじゃなきゃ辞めろ。

これは劇中ずっと正しくて、作家業を続ける主人公はこの問題で悩み続け、最終的に自分なりの答えを見つけていく。

僕はよく人にする質問があって「アイアムレジェンドみたいに世界で一人になっても、今の趣味続ける?」って聞く。僕は続けられるものがなくて結局見返りを求めてしまっている。ゲームは続けるかも。

見返りを求めると、続けていて見返りがない時続けられない。見返りないのになんでやってるんだろうって。

主人公は成功を求めている。親や世間への自分の存在意義の証明、戦争を生き延びた意味づけ。書くことこそが主人公のヒーリングだった。

でも成功して弊害が出てくるとやめたくなる。もう最初持っていた書くことで得たい承認を手に入れてしまった。そしてその維持のプレッシャー。

しかし物書きとしてしか生きられない。別の人生を歩めないから、人生の意味の自家発電として書くことは続ける。この境地に達した主人公は文字通りの物書き。物書き人生の最高到達点。

これが物書きの目指す先なら、そりゃ変人しかいないよって話よね。自分一人で人生の意義や燃料を作り出せるなら、社会や他人なんて必要ない。もう無敵、自由。

主人公も最終的には一般的な社会不適合者な生活を送るんだけど、これはサリンジャーにとって最高な人生だろう。悩みながらたどり着いた境地。

そんなサリンジャー人生のメンタルと選択を体感できる、感情移入しやすい作品。

弱点は魅力のないキャラと単調なリズム

正直主人公は魅力無い。人間的魅力が。苦悩は分かる。こうなりたい理想像と現実とやるしかねぇの地獄でもがいている。ここは納得や。

だけどその当事者の人間的な部分で良いなぁってとこ無い。サリンジャーが嫌な奴。気難しくてキレてねちっこい。でもこれが芸術家だから。めんどっ。

あとシーンの切り替わりが単調で突然。急に変わってえっ?ってなるパターンしかない。ここで切るん?って次の場面を理解するまでにすこし時間がかかる。

一概に悪いとは言わないけど、ずっとだと飽きるし長さを感じるわ。

まとめ

想定外に良かった。突然時間だけで決めて観たからってのもあるけど、普通に嫌いじゃない。苦悩と選択以外の主人公が見られたらもっと良かったかなぁ。そこが懐深くなく残念。

その前に7つの会議でサラリーマンという生き方見て、そのままこれってやばない?僕はどうやって生きようか。

採点 62点

【ネタバレ感想】7つの会議 味が濃いわ

f:id:meimeihakase1234:20190202172527j:image

2019/02/02 新宿バルト9

あらすじ

中堅メーカー・東京建電の営業一課は体育会系ゴリゴリ営業部隊。しかしそんな中、主人公八角は万年係長のぐうたらお荷物社員。

ある日ぐうたら八角を叱った営業課長が左遷させられる。代わりに課長となった原島はそんな八角に疑念を抱く。独自で調査を進めていくと、ある企業の闇が浮かび上がってくる。

感想

マンサイノムラを観るために行きました

観始めてたから気づいたけど昔NHKでやってた!ふらっとつけたらやってて毎週観たわ。東山紀之主演でゲロ吐いてたやつー 本気で忘れてました。今作でもゲロ吐き描写は健在です。原作読んでないけど大事なポイントでしょう。

普段ビジネス作品を観ない僕ですが今作に足を運んだ理由はただ一つ。マンサイノムラの演技が観たい!予告編だと普段ない抑えた真面目な演技が観れそうで、期待して映画館へ。

主人公が前半奇人っぷりしか出さず、狂言ってこんな感じかなーって「ヒャッヒャッヒャッ」って濃い演技ばかりで裏切られた気分に。

しかし後半どんどん裏事情が明らかになり主人公のキレ具合が加速してくると、真面目で抑揚のある画力抜群の演技。これが観たかったのよ。

カッケェ!マジイケメン!映画前に公文の広告がながれて息子娘が出てたけど、一番父が良い顔。キャリアが生んだマンサイノムラの重厚なイケメン具合を味わえました〜

ビジネス作品ってこんな味付け濃いの?

主人公八角は映画内でも奇人変人扱いされているので、突飛な演技で成立する。しかもマンサイノムラ。納得です。

しかし登場人物全員頭おかしいと思えるほどのオーバーアクト。顔プルプル、怒号、目キョロキョロ。会社の廊下でパーソナルな問題をあんな大声で叫ばないよ。誰のターンか分かりやすすぎる攻め受け演技。

普通の組織なら突飛で浮いちゃう主人公の存在が、この映画内だと普通に思えてくるほど、全体の味付けが濃すぎて。せっかくのマンサイノムラが埋もれちゃうよ。

登場人物は普通の会話ができないのかってぐらいキレてたなぁ。だから途中の屋上での冷静な会議にホッとした自分もいました。人間なんだなぁって。

あと演出もテレビ局制作だなぁって感じ。いちいち登場人物名だしたり、すぐ心の声ナレーションでかぶせたり。シークエンスごとにCM入りますの感じで画面暗転させるし。

全てにおいて濃いぃ映画でした。水で薄めてマンサイノムラ味だけ味わいたくなる。

まとめ

八角って奇人を追いながら、組織の悪人不在論理をつまびらかにする本筋は外してない。みんなノルマ・上司・会社のために追い込まれてやってるだけなのはとても伝わってくる。

なのでこれがビジネス映画だって言われたら納得はします。ただ、半沢直樹観てないけどああいう濃い演技だけで映画作るとこんな感じだよね。

テレビドラマは視聴者を食いつかせる必要があるけど、映画はスクリーンの前で無条件に食いついているから、もうちょい消化しやすい味がいいなぁ。

採点 46点

【感想】アイスマン宇宙最速の戦士 えっこれ三部作の真ん中?!

f:id:meimeihakase1234:20190122125857j:image

2019/01/20 新宿武蔵野館

アクアマンの前にアイスマン観とこって続編だとは知りつつ鑑賞

あらすじ

明の時代の特殊部隊四人組。ある時主人公は山奥でタイムスリップの呪文を教わるが、そのことで政争に巻き込まれ一族は皆殺しに合い、主人公自身も死にかける。

呪文を唱え現代に来るが、追手も来てしまい現代で大暴れ。そこでもう一度呪文を唱え明に戻り、凄惨な悲劇を回避する方法を探る。

感想

三部作真ん中特有のキレの悪さ

やられた。これが続編だとは知ってたけど普通にアクションを楽しむ映画ならいいかと思っちゃいました。これ三部作の真ん中かい。変なところから始まって変なとこで終わっちゃった。

あらすじをちゃんとやってくれるので、一応前作未鑑賞でも話は分かる。でもおそらく前の方がアクション多そう。今作はそんなにないです。

それ以外にタイムスリップ能力があるとみんな分かった上でのパワーゲームがメイン。

なんだけど主人公ドニーイェンが権力争い弱すぎて何にも阻止できない。ただ武力のある優しい人が政治的に負ける映画です。

その上、政治的に勝つのは次作に持ち越しなので全くスッキリしない。まぁまぁ散らかって終わりです。

でもべつに作風を批判しているわけじゃないよ。荒唐無稽でタイムスリップ描写も面白い。

でもクライマックスなんて意味分からない。戦国武将北条VS主人公が精神と時の部屋で戦って、別次元の主人公が後ろから切って勝ち!

なんで敵はピンポイントで北条家と同盟組むのかよく分からない上に、ラストバトルも受動的に始まるから気持ちがのれない。

うーん終始うーんな感じ。それもこれも三部作の真ん中だからね。中途半端スタート中途半端終わりはしょうがない

全編ダイジェストのテンポ

87分が短すぎるわ。これだけ時空超えて突飛な舞台上で政争描くのは。全編にわたって何か提案したら次の瞬間それ起こる。主人公の女捕まえろ!ってなった1秒後に捕まってる。そこに居ないはずなのに。終始そんな感じ。

全員せっかちかな?驚くほど早くことが進む。すぐ鉄砲撃ったりしちゃう。これで権力争いは無理だよ重みでないもん。

なんていうかずっと「前回のあらすじテンポ」で描く87分。長いのはタイムスリップ描写。毎回ちゃんとやる。これは今作の肝だからいいでしょう。そこ以外が雑すぎるわ。

まとめ

これは僕が悪いね。三部作をリアルタイムで追ったことなくて、DVDでまとめて観たことしかない。ので仕方のない宙ぶらりん状態で感想言っていいのか分からない。どうしよ

感想 39点

【ネタバレ感想】マイル22 ハリウッドザレイド

f:id:meimeihakase1234:20190119220501j:image

2019/01/19 新宿バルト9

あらすじ

国家を転覆させられる量のセシウムが盗まれた。そのありかを知る参考人リーノアを領事館から22マイル先の空港に届けなくてはならない。そんな過酷なミッションを遂行するのはCIA特殊機密部隊。果たして届けられるのか…

感想

ハリウッドザレイド

観た全員がイコウワイスの顔面と映画の展開からあの名作『ザ・レイド』を想像してしまうんだけど、今作は本当まさしくハリウッドリメイクザレイド。

ザレイドのマンションを22マイルに広げて描く、現場の大変さ味わう映画。

・本筋の作戦が1時間あって全編100分という絞った作り
・22マイル先の空港の飛行機に参考人を乗せろって明確なミッション
・22マイルのうち今どこなのかって進行具合がわかりやすい
・パーティの仲間にかっけぇ死に様を作ってくれる
・監視カメラの映像を多く使った臨場感
・中盤敵が多すぎる
・まさかの裏切り

などなどザレイドの良さを22マイルにアップデートして、司令部視点での理想は分かるんだけど、主人公たちの現場の辛さ不利さをとっても味わえる良作。

司令部はハイテクであるが有能か?

今作の大きい特徴がオーバーウォッチと名付けられた極秘司令部。マザーと呼ばれる有能司令官とその部下が、全てを監視し完璧な指示を出す。

今の時代当たり前だけど、防犯カメラなどを駆使した全ての監視。どこから何人敵がはもちろん、どの路駐車ならスムーズに乗り換えられるか、天皇ばりに信号全部青(直前に見たTAXIでは人力で道開けてたのに)、メンバーのバイタルデータなどなど。

全てを把握して正確な指示を出す司令部描写は、それでもなお難しい現場を際立たせ素晴らしかった。

しかし、急なミッションとはいえ準備不足過ぎないか。車二台で出発しすぐ二台壊されるキツい展開。その後はGTAかってぐらいそこらへんの車を使って逃げる(それはそれで面白かったけども)。

これだけ有能な司令部なら、時間がなくても準備や敵襲予測に基づいた対策を打っていて欲しかった。

映画冒頭のミッションが準備万端で、マイル22に対してもそうかと思って期待したのでそこが少し肩透かし。

主人公の語りももったいない

劇中、合間に主人公が後日取り調べを受けている映像が流れる。その語り口で裏切りや予想外があったことを言っちゃうので、身内に黒幕が潜んでいそうなのはみんな勘付いちゃうつくり。

狙ってそうする意味が無い気がしました。現場だけで十分面白いのに、裏を読もうとしちゃう感じもったいない。

それでもなお予想外のクライマックスで、そう考えるとやっぱり良い映画でしたよ。

まとめ

うーんギリ良作かなぁ。もしかしたら年ベスト10に入ってるかもしれない。それぐらいには僕の好きな映画でした。こういう局面を絞って現場が大変な映画大好きです。

傑作とは言い切れないのは、すこし盛り上がりが等速直線運動だったかなぁと。まぁジャンルがアクションではなくクライムスリラーだったのでそういうことです。
でもまぁみんなの今月一位は取るでしょ。

採点 82点

【ネタバレ感想】TAXI ダイヤモンドミッション はい、つまらない

f:id:meimeihakase1234:20190119181831j:image

2019/01/19 TOHOシネマズ新宿

TAXIシリーズは子供ながらに好きで、唯一好きだった映画シリーズって言ってもいいかも。なのでウキウキしながら足運ぶ。

あらすじ

パリの暴れん坊マロが左遷された先はマルセイユ。マルセイユ市警はまともな人がいないゆるゆるな警察。そこでの日々に悪戦苦闘していた。

そんなある日、ヨーロッパ全土で犯行を犯している宝石強盗団がマルセイユに輸送中のダイヤモンドを盗むとの情報が入る。しかもフェラーリを使った高速運転で警察はきりきり舞い。

主人公マロは所長より聞いた伝説のドライバーダニエルの車を使おうと、甥のエディに会いに行くが…

感想

簡単につまらないって言っちゃダメなんだよ
「一言つまらないって一刀両断するのは簡単だけど、それじゃダメ」みたいな論調あって、僕もそう思うけど今回は言いたい。

つまらない

唯一のプラス評価ポイント

好きなTAXIシリーズをしっかりとストーリー上受け継ぎ、今までの名シーンまで流してくれる粋な展開。

抑えるべき伝説のプジョーもそのまま使って、初めて乗るからオペレーター役に聞きながら最後はニトロで大ジャンプって観たかったやつ〜

シリーズファンが観たかった部分を本当に最低ラインでクリアしている。って点のみプラス評価でしょう。

『TAXI NY』とかいう何にもならない外伝でがっかりした点はクリア。

面白さの根幹総崩れ

今作の最もダメな点は「バディムービーとして成り立ってない」ってところ。

TAXIシリーズといえば、運転がクソ下手でドジばかりの無能で実績を上げてない警官のエミリアンと、スピード狂でドライビングテクが鬼のタクシードライバーのダニエルが組むことに意味がある。

ダニエルのスピードと常人ぷりで犯人を検挙するけど、警官のエミリアンが同乗することでそれが捜査になる。エミリアンが居ることの理由が明確。

今作は左遷された主人公警官が運転も担当。バディ役はダニエルの甥っ子のタクシードライバーであの魔改造プジョーを持っていたってだけ。運転も下手でドジ。

主人公にプジョーを引き渡すまでは必要だよ。でもそれ以降はバディの必要性を全く感じない。

シリーズお馴染みの、主人公のタクシーにたまたま乗った客が結局ゲロ吐くって展開みたいなリアクションを重視し続けるだけ。

もちろん新たに作る意味として、立ち位置を入れ替えたりキャラ設定を変えるのはありだよ。そこまで同じにしろとは言ってない。

でも今作はドラテク主人公警官にプジョーを与えただけの無双映画。相棒要らない。言うなればトランスポーターみたいなこと。ひとりの仕事人を見ている感じ。

映画全編アホすぎてお腹いっぱい

バディのアホさ加減が笑って許させるレベルを超えているのもイライラする。こいつだけがそうならいいけど、主人公以外まともな人間が0人ってのがイライラを加速させる。

シリーズならエミリアンの彼女ペトラって有能がいた。今作みるとそういう落ち着けるまともな存在が必要なんだと痛感する。

もうね、マルセイユ市警が権力機関として体をなしていない。頭おかしいやつの見本市。これで警察かよって信じられず、もう全部どっちらけになってくる。

そんな個性バラバラの弱小組織が最後まとまるカタルシスを狙っているんだけど、最後までかっこよくなく運任せで、個性を活かしたというよりただ失敗しなかったって感じ。

クライマックスもひどい

クライマックスの犯罪食い止めシークエンスもひどい。対戦相手ヘリなんだ。車じゃねぇんだ。
犯罪組織は車で犯行やろうよ。ヘリから船にダイヤを渡すってこの映画じゃご法度やで。

一応ライバル車とカーチェイスあるけど、それも主人公が車でぶっ放すから引き出したって感じ。序盤の負けカーチェイスが一番TAXIしてたわ。

最後プジョーを空飛ばしておけば満足だろ感を感じて萎えました。観れたのは嬉しいけど。

地味に一番許せないのはラストカット。

なんで主人公がランボルギーニ気に入って乗ってるねん。お前は主人公なんだからプジョーに乗れよ。メカニックが修理したプジョーのって、ランボルギーニとブーンじゃねぇよ。それでエンドロール行けないよ。おい。

まとめ

残念。その一言に尽きる。
おれはこんなんが観たかったんじゃない。TAXI4とか観たときに「もうやめたほうがいいよ」って心底思ったけど、今作はさらにもうやめてって感じですね。

採点 25点

【ネタバレ感想】クリード2 前より大人の熱さ

f:id:meimeihakase1234:20190113124625j:image

2019/01/12 シアタス調布グランシアターにて

クリード1を初めて観てから、そのまま映画館にGOして鑑賞。

あと合う時間がこれだけだったので、はじめてのグランシアター。3000円で敬遠してたけど、アルコール含めたワンドリンク付きで足伸ばせるならありかも。f:id:meimeihakase1234:20190113124822j:image3時間映画とか観るなら使いたい。

あらすじ

前作後怒涛の連勝街道を突き進みついにチャンピオンとなったジョンソン。そこで対戦を申し込んできたのはその昔アポロを殴り殺したドラゴの息子だった。
ロッキーの反対を押し切り対戦するが…

感想

予想通り期待通りの完成度

前作は間違いのない傑作で、そのうえ今作はあらすじからして100パー面白いと安心して見に行きました。そんな上がりきったハードルでも楽に飛び越える十二分な良作!だから安心してくださり。

ドラゴの息子をアポロの息子がロッキーの的確な指示のもとボコる

って幼稚園児でも間違いなくアガる展開。今作はこの面白さです。
それ以上言うことねぇな。

前作以上に内省が多い

今作は前作以上にそれぞれが葛藤するポイントが多い。
ロッキーはドラゴと接してよりアポロを止めなかったことを悔やむ。ジョンソンは敗戦と子供の誕生によりボクシングを含めた人生のあり方を考える。ドラゴ親子はこれまで受けた仕打ちを振り返り続けパワーに変える。

それぞれが内省し、特にジョンソンの一人の男としての心理的独立の要素が大きい作品となってました。

初めは親父の敵討ちとして戦う。しかし内省し一人のボクサーとしての意味を取り戻す戦いとしてドラゴとの試合を位置づけていく。同じ対戦カードに対しての意味合いの変化によって成長を感じさせる作りは素晴らしいの一言でしょ。

完全な敵をつくらない大人さ

映画観るときはドラゴぶっ倒せ〜〜ってなってるんだけど、観客も大人にさせられる。だんだんとただのボクシングなのに人生を奪われたドラゴ父に同情してしまう。ドラゴ息子もバトルサイボーグに育てられてしまったかわいそうさがあるけど。

そんな試合に対しての気持ちが強いドラゴが最後する行動が泣ける。それやるのおまえかい!って。

そんな大人の泣かせ方もやってくるのは脱帽です。

強いて言えば長め

今作はドラゴとの戦いの一点のみが終着点。映画のスタートからそれは明確。もちろんそれだけ魅力ある行き先ではある。凄く分かりやすいし、ずっと前傾姿勢で本当面白かったんよ。

だけど直前に1作目観ちゃった。1作目は当たり前だけど、キャラ紹介それまでの状況舞台づくりとかいろいろな要素がまずある。それでいて開始1時間で初戦やって、そのあとボスと試合が設定されて1時間後クライマックス。この推進力の途切れなさが素晴らしかった。

これに比べると時間をとられる点無しで2時間10分はいくらドラゴ戦とはいえ長めだわ。前回に比べるとね。

まとめ

前作は年ベスト級でしたが、今作は年5位級の素晴らしさです。期待は裏切らない。行きましょ

採点 82点

 

【感想】クリード 国民全員泣く

f:id:meimeihakase1234:20190113124222j:image

2019/01/13 鑑賞

クリードはその当時に観られなくて、クリード2が出たら観ようと決めてました。
今回クリード2を観る直前に鑑賞。

熱い熱すぎる!全員泣くしかない!
それしか言いようがないのよ。

あらすじ

ロッキーシリーズで死んだアポロには息子がいた。ジョンソン。子供の頃からやんちゃをしていたが、正妻に引き取られ普通の良い生活をしていた。
しかしアポロの活躍をYouTubeで観るうちにボクサーを志すように。そしてロッキーバルボアを訪ねる。

感想

ロッキーとはまた別の重み

ロッキーは国民全員ストーリーは知ってるじゃん。腐りかけたな生活を送っている底辺ボクサーが、たまたま転がり込んだ一発逆転チャンスに全てをかけて歯食いしばる 映画。

ロッキーの素晴らしさって、滲み出る底辺生活のリアルなクソさ。なぜならスタローンの実際の底辺人生からの一発逆転チャンスって期待が実際に込められている。

だからこんなクソな生活なんや実際は!ってリアルが込められちゃっている。そんな真実のパワーが映画として出来上がっちゃったから名作でしたね。嘘じゃない。

で、今作の主人公はアポロの息子。アポロ言うたらロッキーがタオルを投げる勇気が無くリング上で殺してしまった、スタローン成り上がり人生の犠牲者。

そんなアポロの息子が、真っ当な人生を歩いていたのに、どうしても親父の影を追いかけ影響を受けボクシング道へ。

そこで遺憾無く発揮されるアポロのDNAを目の当たりにし、ライバル・友情・親心をアポロと重ね、主人公のトレーナーになる。

スタローンの人生を好転させたロッキーシリーズの贖罪を、アポロの息子に行う。そんなロッキーとはまた別の重みを感じられるクリードは、作る意味のある作品でしたよ。

ジョンソンという主人公像

特に特徴があるわけではないが、素直で利口な主人公。普通に上流階級として社会を生き抜くことも容易いスペックを持っている。ただ亡き父アポロ周辺だけリミッターが解除されて暴れてしまうという一面が。

それだけアポロの影を背負っているってことなんだけど、他が普通の好青年なんだよね。本当真っ当に育ったよ。

だからこそ余計な要素や寄り道なく観客は上がれるんだよね。

ただただ好青年で、父が人生に与える影響をどう咀嚼するかに迷っている。そこに名伯楽ロッキーバルボアの指導。ロッキーの贖罪。

家族やチームや重圧や宿命や人生の意味などを全て背負わせた上での試合は全員泣きます。ずるいわぁ。

構成がとっても良い

今作は120分ちょいの作品だが、開始60分中ボス戦、その後60分でラスボス戦。

第1作なのでキャラ紹介や状況説明に時間を取られるなかで、これだけチェックポイントを設けて推進力を衰えさせないのは見事。

それでいて両試合とも強敵相手のボクシングって意味では同じなのに、全く違う展開のように感じられて飽きさせない。対戦相手の演出や試合構成が良いのかな。

あとは、ボスとトレーナーの打ち合わせをちょろっと入れたのも人間味を出せて効果的でした。

名シーンといえば

クライマックス前に左目が腫れて見えないジョンソン。ラウンド間にコーナーで休んでいるとレフリーが試合続行か確認してくる。左目前に指を出して何本か聞いてくるんだけどジョンソンには見えない。そこでカットマンが体を叩いて、その回数で答えさせる。

あのまま続けて死ぬ可能性があることはアポロで分かってはいるものの、ロッキーもチームも本人の気持ちを抑えきれずGOを後押ししてしまう性。

身体がグゥーと熱くなって、より一段ギアを入れて興奮しちゃいました。

まとめ

クライマックスも大好きでうーん文句出ねぇ。このまま2を観られる喜びが溢れてます。はー楽しみ。

採点 85点

【ネタバレ感想】トラウマ・ゲーム なぜこれ観た

f:id:meimeihakase1234:20190112200037j:image

2019/01/12 ヒューマントラストシネマ渋谷

「未体験ゾーンの映画たち」に初参戦。この企画って映画好きの登竜門だと水戸から思ってたので、ようやく行けて嬉しい。ホラーもスプラッターも全く見ないおじさんが無謀にも挑戦しました。

あらすじ

恐怖苦痛アトラクションが流行っています。なかでもパーディションはYouTubeにも動画をあげ世界的に注目されています。主人公はこの度参加することになりました。果たしてどのような地獄が待っているのか。

感想

面白味どこ

この映画はまず主人公たちはゲームに参加する。参加するときには応募動機のPR動画と健康診断表送って、参加当日も承諾書を書いて、車は移動できるよう鍵は置いて、ようやく参加する。

なんでそこまでして参加するかっていうと、今回参加するパーディションは流行りの恐怖や苦痛を味わうアトラクションの中でも、過激すぎて話題となっているものらしい。なのでアトラクションとしてはナンバーワンの惨さだと。

そんな前評判と、参加までの合法的な「ヤバイけど大丈夫?」って問いかけから想像する内容を全く超えてこない。これが今作の肝じゃ無いんかい!

アトラクションだから殺されたりはしないだろうって約束事があるから「激しいことしても殺されないだろうなぁ」と観ていて衝撃が弱まるところはある。

それにしても、特に酷いことされてなくね?主人公たちが叫びすぎでしょ。リアルに一番嫌なのが、最初のトイレ(本物の汚物)のなかに手突っ込むシーンでそれ以降超えてこないっていうね。

もっと言えば、映画始まってまず「こういう恐怖苦痛アトラクションが流行ってるんですよー」って写した映像の方がいやだったわ。これはこれまでのパーディションの映像ってことなんだけど、結局本編でこれを全く超えませんでしたね

一応セラピー施設です。

実はこのアトラクション。アトラクションではなくショック療法研究所。過去のトラウマに対してあえてショックを与えて治そうって企画。

タイトルで分かるぞとか言うなよ

なので、やること弱いなぁって思っても水・冬・閉所・性にトラウマを持ってる主人公のせい。

そんな主人公に向けてプログラム考えてるってとてもクライアントを考えている丁寧な姿勢だよね。そりゃ金なくなるわ。

それに対し、めちゃくちゃ騒ぐ主人公。登場時から「私怖いものないの」ってすましては何か起きて大騒ぎの繰り返し
特徴的なのは同じことを何回か食らったとき(水責めとか)、「やめてーここから出して」と「こんにゃろうぶっつぶすぞ」と「あなたたちも大変ね」って反応を変え続けること。

水をかけるたびに反応が変わってこいつどうなってんねんってサイコ野郎加減がよく伝わってきた。

この違和感が最後に繋がっているだなぁと思うことにすると、つまらなくても理にかなってはいるのかと溜飲を下げます。

まとめ

0点とか10点とかつけるつもりはないです。ただ50点の合格ラインはあげません。なぜならつまんねぇから。

あなたの場合はどうか全く想像がつかない作品なので暇ならあり。

採点 36点

【感想】バッド・ジーニアス 天才とマークシートの芸術

f:id:meimeihakase1234:20190105214059j:image

2019/01/05 新宿武蔵野館

あらすじ

主人公リンは天才女子高生。勉強はもちろん日常から頭が切れまくる。ある日バカだけど可愛い友人グレースが、このままでは大事なテストを落第しちゃうとリンに助けを求める。そこでリンは天才的手法でカンニングをさせ助ける。

その功績を知ったグレースの彼氏パットはカンニングビジネスをリンに持ちかけるが…

感想

これは良作ではない。傑作だ。

観客を引き込む緊迫感は今まで観てきた映画で一番だったかもしれない。『アルゴ』が緊迫感映画でパッと浮かぶんだけど、今作には遥かに持ってかれた。

映画館なのに没入しすぎて周りに人いるのマジで忘れちゃいました。自我も周りも無くなり、ピンチのシーンで手をボキボキって鳴らしちゃって「うわっここ映画館だった」て我にかえるぐらい。

カンニングのドキドキ感って、実際してなくても学校のテストやセンター試験とかで誰でも腹の底で共感しちゃう。観ていて緊張とドキドキでゲロ吐きそうになっちゃった。

ただのカンニングエンターテイメントで終わらせない

だだ主人公がなんらかの理由に乗って前傾姿勢でカンニングに手を染める「カンニング版オーシャンズ」にしなかった凄さ。これだけ犯罪計画・決行シーンが面白いのにもかかわらずね。

社会階層と持って生まれた才能や努力を、生き方にどう反映させるのか。それを踏まえてどう生きることを選ぶのか

高校生ってセンシティブな年齢に、様々な苦慮から立場がコロコロ変わる様子。主人公ともう一人の天才バンクの行動を通じて、個人としての思いと社会的問題のスケールが違う2つを見事描き出す。

だからこそラストのエピローグの重み出てくる。今作を傑作に押し上げてます。

テストシーン以外の演出がダサい

テストシーンは作戦決行場面で一番大事。そこは演出も際立って、いろんな見せ方でとっても良かった。主人公たちの追い込まれ具合や覚醒が身体中を駆け巡る感じ。最高。

なんだけど、そこ以外のストーリー周辺がダサい。タイ感出ちゃったって言うと差別になっちゃうけど、なんかテレビ局制作映画みたいな味付け。コテコテで濃い。クラスメートたちが集まって会話するシーンは、主人公以外ことごとく冷めちゃいました。

主人公は素晴らしいし、可愛い

リンを演じたチュティモン・ジョンジャルーンスックジンは抜きん出てました。すごいなぁ。演技って良し悪しあまり分からなくて、観ていて伝わってくるのか、違和感ないか冷めないかって観点しか持ってないけど、この人は抜群でした。

そして顔面が本田真凜系統の一番好きな顔だったので、ずっと観ていたかった。好きな女優と言えばエルファニングでしたが、この人も入るなぁ。名前長くて覚え切れんけど。

まとめ

エンターテイメント性と深みを、傑出したカンニング=犯行描写でこれでもかと両立させた傑作です。これはすごい。
おそらく誰が観ても楽しい。誰でも合格出す映画。

公開時期みるとちょうど彼女にお熱で映画熱が無かったとき。なのでこんな傑作を今日知って今日観ました。昨年観てたらレディープレイヤーワン抜いて2018年ランキング3位入ってたなぁ。もったいない。

採点 89

【ネタバレ感想】シュガーラッシュオンライン 本気のネットアドベンチャー

f:id:meimeihakase1234:20190103180054j:image

2019/01/03 鑑賞

ごめんなさい。前作は本屋の幼児本コーナーにある概要本でしか知りません。
でもネット描写が気になって、今年初映画館で行っちゃいました。その結果周囲8マス全員家族でした。ちょいちょい子供達の素直なつぶやきが聞こえる最高な環境で鑑賞。

あらすじ

レトロゲームの住人ラルフとペネロペ。同じ毎日に退屈そうなペネロペのためにレースコースを勝手に改造したらハンドルが壊れるアクシデント発生。探してみるとネットのebayにあるらしい。
二人は代替ハンドルを手に入れるため初めてネットの世界に飛び込む。そこはペネロペの求めていた変化と刺激のあるオープンワールドであった。

感想

世界一のWWW社会描写

映画のネット描写って興味がある。スクリーンの平面で視覚的なものの中で、ネットって際限なく広がるデジタルをどう描くのか。
今作の良いところは、現実で見えているネットの部分をしっかりと活かしてくれるところ。実際にある無線子機、モデム、LANケーブル、街の電線をキャラがしっかり通ってく様子をがっつり描写してくれる。
これなら誰でもあのフィクションにすんなり入れるし、あの普段見ているよく分からない機械からこんな世界が広がってるんだってワクワクすっぞ

 

道中も主人公がネット界でやった行為が、ぼくたちユーザーがよく受けてるネットワークエラーとなって現実と連動している。なんで繋がらないんだよってたまになるけど、多分ラルフたちがなんかしてるんだね。夢があるなぁ。

ネットの世界を見ているだけで満足。ディズニーってどの作品でもその世界観が気持ちよすぎてずっと浸ってたくなっちゃう。今作はまさにそれで、本気になったディズニーは最強だなぁと。

ストーリーは乗りづらい

簡単な勧善退悪ではない。悪役不在の今作。ネット社会が良すぎて、そこに悪役を置くのは避けたかったのかな。でも、子供が全編集中できるだけのストーリーの推進力は無かったことは確かです。

いろんなアクシデントが二人のマッチポンプで、なんやねんって思っちゃう。でも、インターネットを生かしきったやり口は良かったですけどね。ラスボスは微妙すぎたけど。

クライマックスで隣の女の子が退屈そうに伸びをしてました。まぁその時僕は泣いてましたが。最近涙脆くてすぐ泣いちゃうんですよね。

まとめ

今年初劇場にディズニー映画行っちゃいました。子供に戻れたので合格でしょう。

客層なのかものすごい数のポップコーンが劇場にあって臭かったです。それだけです。

採点 65点

【感想】KAZUYA世界一売れないミュージシャン 惨めじゃない生き方とは

明けましておめでとうございやす。本年もなにとぞよろしくお願いします!今年は劇場で映画100本観たい。そのために映画欲を途切れさせないよう頑張りたいと思います。

どうぞお付き合いいただけると幸いです。

元日はアマプラで見つけたこの作品。

f:id:meimeihakase1234:20190102023813j:image

2019/01/01 アマゾンプライムビデオ

あらすじ

札幌を拠点に活動するシンガーソングライターKAZUYA。1990年代バンドとして一瞬売れかけたが解散。その後ソロ活動を続け51歳。全く売れていない。そんな状況でもなお好きなことを続ける男についてのドキュメンタリー。

This isドキュメンタリー

これこそがドキュメンタリー。想定を大幅に下回る売れなさに驚くスタッフと、ずっと直面してきたからか「こんなもんよ」って平然を装う主人公。この対比は観客と主人公とも言えるし、この映画の面白さ。対象の面白さ120パーセントで映画を作る。何も足さず何も引かず。

もうね全部映してくれる。客の入らないライブ。大事なライブ前日に飲みすぎちゃうバカさ加減。アルバムの曲決めでモメにモメる雰囲気。主人公の作詞能力へのはっきりしたダメ出し。アルバムの売り上げ枚数一桁まで。あらすじ聞いて観たいもの全部入り。これこそがノンフィクション。

驚くほど売れないし、引くほど人が入らない。なんだけど現実に全く萎えてないし、そこまでマイナスとも感じてないような主人公KAZUYAの人物像がまるでフィクションみたい。

人生賭けたものが目に見えた形では全く評価されず、それでもやり続けるしかない。それってマジで辛いし、人生なんだったんだって閉塞感に包まれる。KAZUYAだって人間だもの悩んだでしょう。
でもドキュメンタリーとして密着している中で全くその様子が見えない。ってことはこれまでに萎えを乗り越えたのか、または少年のぽさを心底失ってないのか。

こんな人が居るっていう事実が面白いし、好きをやり続ける人生の現実をそのまま観られるのは映画として面白い。

これだけやってるけど本人は「もうやり続けるしかない、上がり目は無いけど。」って感じで達観してる。でもこれが人生だからとやりつづける。その姿勢を観て欲しい。

印象的なシーンが2つ

1つが、KAZUYA新アルバムに参加した作詞家の発言。

久しぶりに作詞をした感想を聞かれ「やっぱり作詞が天職」と答えた。それがとても美しくて、清々しくて、主人公も同じなんだろうなって。

シンガーって天職を見つけてやらざるを得ない。これは宿命だし、続けることが最上の快楽なんだろなぁって思った。天職見つけるってこういうことなのかね。

もう1つが後半の地方ツアーについて振り返っているシーン。

客の入らなさをスタッフと思わず笑いながら話してるときに「惨め」って言葉がチョイスされてた。

映画全体で主人公から一番離れたところにある言葉が「惨め」だと思ってた。仮に僕が主人公の立場なら、惨めだやめようって思い続けるだろうなぁって観ていたから驚いた。

やっぱり好きなことをやり続けるには、当たり前に思うことも乗り越えて慣れて鈍化して、続けられるメンタリティに変化しないとダメなんだなぁって思いました。

タイトルも正しい

中盤で初めて導入した作詞家に「タイトルをちゃんと作れ!メロディに沿ったものにしろ!後からテキトーに考えてるでしょ!」ってダメ出しされてた。

今作はその反省を活かしたのか、後半のスタッフがぽろっと言った「世界一売れないミュージシャン」ってタイトルになってる。

そしてこれ以上なく的を得た表現。あの作詞家通り、タイトルから映画に入って良い意味で裏切られずにみたいものみせてもらった。正しいなぁ作詞家。

まとめ

うーんこれは当たりですよ。なんせKAZUYAさんが愛くるしい。この人の愛くるしさを感じられるんだからドキュメンタリーとして合格点をゆうに超えているでしょ。

アマプラで下情報なしにギャンブル鑑賞したけど当たりだわ。

採点 72点

今年公開の映画ランキング

今年見た新作映画ランキング

 

今年見た新作映画一覧

・キングスマン:ゴールデン・サークル

・ルイの9番目の人生 

 ・ダークタワー

・スリー・ビルボード

・グレイテスト・ショーマン

・聖なる鹿殺し

・しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス

・ラッキー

・エンドレスポエトリー

・女は二度決断する

・心と体と

・レディ・プレイヤー1

・ファントム・スレッド

・デッドプール2

・万引き家族

・カメラを止めるな!

・ブリグズビー・ベア 

・ウインド・リバー

・MIフォールアウト

・レディバード

・ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲

・ドラゴンボール超ブロリー

・ボーダーライン2

・ボヘミアン・ラプソディー

・シェイプオブウォーター

計26本からのランキングです。

 

第3位 

レディープレーヤーワン

f:id:meimeihakase1234:20181231203432j:image

【ネタバレ感想】レディー・プレイヤー1 今観ないでいつ観る - メエメエ博士の映画レビューブログ

今見ることに意味があるこの作品が3位。娯楽最高峰。絶対に間違いない二時間半を過ごせます。劇場でやってたらまた観に行きたい。

 

第2位

シェイプ・オブ・ウォーター

f:id:meimeihakase1234:20181231203546j:image

【ネタバレ感想】シェイプ・オブ・ウォーター 僕も最上の愛見出したい - メエメエ博士の映画レビューブログ

人間が求める愛ってこういうこと。どんな形であれ、こういう心と心が通じ合う状態を目指したいなぁ。愛したい愛されたい。

 

第1位

ブリグズビーベア

f:id:meimeihakase1234:20181231203746j:image

【ネタバレ感想】ブリグズビー・ベア 今年ベスト作品 - メエメエ博士の映画レビューブログ

今年一位はこちら。観た後の多幸感が忘れられない。二位、三位も良い映画みたなぁって幸せだけど、この作品は「俺も!俺もなんでも良いから真剣に楽しもう!」って前向けた作品。

作品柄DVDでも同じ幸せを味わえるので、今後方向性を見失いそうになったとき何度も見るでしょう。

 

ちなみに今年観た映画ランキングなら

第0位

勝手にふるえてろ

f:id:meimeihakase1234:20181231212053j:image

【満点】勝手に震えてろ 俺を振った女全員これみろ 感想 - メエメエ博士の映画レビューブログ

昨年末公開ですが今年観ました。歴史に残ります。歴代好きな映画ランキングにもランクイン。本当になんでも良いから観て欲しい。絶対あなたなりの感想が生まれるはず。そして生まれたもの教えてください。

 

 

 

というわけで今年公開作品一位は『ブリグズビーベア』でした。

 

本年も自由な頻度、自由な感想を垂れ流しました。読んでくれた皆様ありがとうございました。

また来年も続けていきたいのでよろしくお願いいたします。

2018/12/31 メエメエ博士